第18話

「ふふ、ようやく会」


えたね、という前に天海が‪”‬アイツ‪”‬に飛びかかっていた。


火山噴火ボルケニックイラプション!」


バチバチと火花が散る、その中心には隕石のようなものがある。


(相変わらずすげーな!天海の技は!)


心の中で桐谷は感心しながら

‪”‬アイツ‪”‬の背後に瞬間移動し、蹴り飛ばす。


はずだったのだが、少女は見ていたようだ。


空気凝固‪”‬盾‪”‬エアロック‪”‬シールド‪”‬!」


空気を固めて防がれてしまった。


(でも!これで天海の攻撃から意識が逸れた!)


だが桐谷の思いは虚しく‪”‬アイツ‪”‬は天海の隕石のような物を溶かしてしまった。


「嘘でしょ!‎これも防がれるの!?」


天海の叫びに気づいた千奈が


(まずい!このままじゃ2人が危ない!)


千名はとりあえず2人を守るため、盾を付与した。


「あら、あなたもわたくしと同じような異能ですのね。」


少女の言葉に対し千名は少し怒った口調で


「あなたと同じにしないでください、私のは…こういうことも出来るんですよ!」


すると千奈は盾を組み立て巨人のようなものを作った。

流石に‪”‬アイツ‪”‬達も驚いたのか少し固まっていた。


「いけ!盾の巨人シールドジャイアント!」


すると盾の巨人は大きな腕を振りかぶって


ズドン!


振り下ろした。


だがやはり空気凝固で防がれてしまったようだ。


(もう一度!)


千奈がそう念じると盾の巨人は

もう片方の腕を振り下ろす。

バリン!とガラスが割れるような音が鳴り響いた。


「おい!どうなってるんだ!」


‪”‬アイツ‪”‬は少女に怒鳴り散らす。


「すみません、あの巨人の力が強すぎます!」


盾の巨人がもう一度振りかぶる。


「うわぁぁぁぁぁぁ!」


‪”‬アイツ‪”‬は液体を撒き散らす。

だが盾の巨人には効かないようだ。


「ちくしょう!どうしろって言うんだ!」


‪”‬アイツ‪”‬(ここまで来たらただの少年と呼ぶべきか。)が喚き散らしている。


ドン!


鈍い音と共に‪”‬アイツ‪”‬と少女は叩きのめされた。



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