第6話
ボロボロになったアクアに桐谷は問う。
「まださっきの質問に答えてないよな。なぜこんなことをした?」
アクアは黙り込む。
ガタガタと震えて、ただ座り込んでいる。
しばらくして、ようやくアクアが口を開く。
「革命だ」
頭に?を浮かべた桐谷と天海は固まる。
「何言ってんのよあんた、革命?」
天海の問に対してアクアは
「ああ、革命だ。この街にはなんで親と離れてまでこんな所に来なきゃ行けないんだとか、異能を自由に使いたいとか、他にも色んな思いを持つ者がいる、僕もその1人だ。」
なるほど、と納得する2人だがやはりダメなものはダメだ。とか考えてたら目の前でアクアが苦しみ出した。
「うっ、ははは、やっぱりこうなる運命か。」
やりきったという表情で溶けていく。
戸惑う2人を眺めながらアクアは
「ははは、そんな顔するな、正直君とは仲良くなれる気がしたんだよ、最後に名前を教えてくれないか?」
桐谷美鈴、彼はそう答える。
アクアは嬉しそうに、けれど悲しそうに
「美鈴、いい名前だな。最後にひとつ、いいことを教えてやろう、本当は僕はこんなことしたくなかったんだ。親に会いたかっただけなんだ、僕はもう溶かされて消える、だから、」
アクアは力を込め、泣きながら
「だから!あいつを倒してくれ!」
そしてアクアは、溶けきった。
その後は異能審判に現場を任せ2人は帰路に着いた。
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