第3話
学校にて
桐谷の通う学校は一言で表すならThe・普通
だ。
異能都市の外にある学校と何ら変わりない。
違いをあげるとしたら異能の強さを測定するために体育館が普通の学校より大きいことくらいだ。
桐谷美鈴は急いで教室に入る、朝のホームルームには間に合ったようだ。
桐谷美鈴も席につき、友達(具体的に言うなら学校なのにサングラスかけて制服を着崩した175cm位の男)と談笑しているとガラッとドアが空いた。
だいたい予想は着くだろうが先生だった。
長い黒髪を後ろでひとつに束ね、学校規定の教師の制服(のようなもの)を着ているだけなのに妙に色っぽい、そんな先生だ。
そんな先生は手を叩いて
「はい注目〜明日から夏休みだからな〜そのことについて話すぞ〜」
そう、明日から夏休み、桐谷美鈴も含めた生徒たちは妙に浮かれていた。
終業式など一通り終わって桐谷美鈴は1人ゲームセンターで遊んでいる。
そんな桐谷に後ろから声をかける3人の男たちがいた。
その中の学ランのボタンを閉めずに着ている男が桐谷に
「よおそこのおまえ、金貸してくんない?使い切っちゃってさぁ。」
笑いながら言ってくる
桐谷は少し考える、相手が1人ならまだしも3人もいるとさすがに勝てない。
逃げるか
そう考えた桐谷は3人の男たちの前から消え去り相手が驚く前に男子寮の自室にいた。
そう、桐谷の異能は
戦わずに逃げることなど容易い。
(と言っても桐谷は1体1の喧嘩では基本負けない。瞬間移動を駆使して相手の後ろに回り込めば勝つのも簡単な話だ。)
そうして自室に帰った桐谷は明日から夏休みかぁとかうかれている。
この夏、大変なことがあるとも知らずに
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