iPad Proで小説書いた(2024年8月時点) 〜出張・粟沿曼珠の曼談〜
粟沿曼珠
iPad Proで小説書いた
*前書き
これはiPad Proを購入して1ヶ月経たないうちに書いたものです。それもあってか大きく取り上げる特徴は3件だけです。今後「あ、これ便利やなー」と思った機能を見つけた際は追記する可能性があります。ご了承下さい。
また、これは飽く迄個人の感想、かつiPad Proの性能全てを把握している訳ではありません。iPad Proの購入を検討されている方は1つの参考資料として読み、別の方が書いた資料を読むことを強くお勧めします。
はーい皆様、粟沿曼珠です。
いやぁコレ最初は私のエッセイ(?)集『粟沿曼珠の曼談』で書こうかなーって思ったんですけど、「PV数多少は稼げるんじゃね?」っていうクソみてぇな理由で敢えて独立させました。
今回のお題はというと、まあタイトルにもある通り「iPad Proで小説書いた」です。
先日PCがブッ壊れて、色々考えた結果「現在・将来的な運用を考慮するとiPad Proのが都合良くね?」という結論に至り、購入しました。
買っといて何ですけど、「iPad Proって小説書くにはオーバースペックすぎじゃね?」とは思ってたんですよね。でもやっぱしこういうデバイスって性能良い奴欲しいじゃないですか。
まあそんな訳で、実際にiPad Proで小説を書いた感想を述べていこうと思います。
ちなみに何故「iPad」では無く「iPad Pro」と長ったらしく呼称するかというと、iPad Pro以外で同じことができない可能性があるからです。自分もそこまで把握できていないので、購入を検討される際はスペックを確認しましょう。自分のは執筆時点で最新のものの13インチです。
さて本題。
まずめっちゃ便利だと思ったのが、「ステージマネージャ」って機能です。アップルさんの公式サイトに曰く、現状iPad ProとiPad Airにしか搭載されていないそうです。
パソコンを使う時って、例えばブラウザとワードを同時に表示させてワードは小説書く用、ブラウザは単語とか調べる用、ってできるじゃないですか。分割表示とか言うんでしたっけ?
謂わばそれの上位互換ですね、個人的には。
使用上全画面表示はできなくなるんですけど、サイズを調整できるウィンドウを複数重ねられるんですよ。画像が表示できなくて伝わりづらいのは申し訳ありませんが。
上記の分割表示って、小さいウィンドウが大きいウィンドウに完全に重なって、呼び出す際に手間が掛かるってのが結構あると思うんですよ。
一方でこのステージマネージャはというと、ウィンドウが完全に重なって見えなくなってしまうことが無いんですよね。
ざっくり言うとこの機能は「ウィンドウにウィンドウを重ねる機能」とでも言うべきものです。サイズを自由に調整できるウィンドウを最大4つまで重ねることができます。
ウィンドウの下に重なったウィンドウは端の方がはみ出ていて、そこに触れるとそのウィンドウが一番上に表示されるようになります。
大きいウィンドウに小さいウィンドウが完全に隠れてしまう場合は、端がはみ出るように移動して、それを一番上に表示した場合に元の位置に戻るようになります。
個人的には複数のアプリを4つまで同時に表示できるってのが肝だと思っていて、例えば以下のような運用ができます。
画面の7〜8割程度の大きさのウィンドウは小説を書く用に設定し、残り3つは「単語を調べる用のブラウザ」、「設定やプロットを確認する用のメモ帳」、「キャラデザを確認する用の画像」のウィンドウを設ける、といった具合です。
小説執筆中に必要な資料を最大3つまで同時に表示させることができ、しかも画面をタップするだけで表示できるので結構快適です。
カクヨム限定、というよりはカクヨムでしか試していないのですが、小説執筆用ウィンドウを画面の7〜8割分にした場合、残りのウィンドウをスマホ画面のサイズにすることで本文に重なることなく調べたり書いたりすることができます。
iPadといえばApple Pencilみたいなところはあると思います。コレも購入したのですが、次は小説執筆に於けるコレの感想をば。ちなみにApple Pencil Proです。
まず、マウスを持っている、かつテーブルや机などでiPad Proを使用している方に関しては不要だと思います。
多分正しいと思うんですけど、文章を書く際ってキーボード打つ以外はスクロールとコピペしか意識しないじゃないですか。そんな操作、マウスがあれば充分です。
じゃあマウスを持っていない人や太腿の上で操作している人はどうなんだって聞かれたら、「まあ無くてもあんま問題無いっちゃ無いけど、あった方が色々やりやすい」といったところです。
コピペするならタッチパッドの使用で充分です。個人的にはiPadが初めてなのもあってか若干の使いにくさを覚えておりますが……
Apple Pencilを使うとペンで文字に触れ、触れたまま動かすことで文字を選択するという直感的な操作が可能になります。使用感もタッチパッドとは段違いです。特に文字を選択する際にスクロールする必要がある場合とか。
ペンでもコピペができるので、指とマウスを足して2で割ったという表現が相応しいかと。
ただ、このように運用する際の注意点としてスクリブルをオフにする必要があります。そうしないと、文字を書いて出力する操作になってしまうからです。コレ、紙に書くみたいに文字を書いて出力することができるんですよね。
逆に自分で文字を書く必要がある場合はスクリブルをオンにする必要があります。書きたい単語の読みが分からない、予測変換に使いたい言葉が出てこない時とかに有効です。手間は若干掛かりますが。
正直、小説を書く上でとりわけ意識すべき点はコピペ程度なので、「別に操作感が快適じゃ無くても気にしないぜ!」って方は不要かと思います。値段も安くないですし。
しかしながら、小説を書いている方の中には自分でイラストを描いている方もいると思います。快適な操作を求めていたり、イラストを描きたかったりする人は買ってみてもいいのかも? 純正以外の安いものもありますし、試しにソレを買うのもアリかと思います。
文字の変換周りの機能もなかなか良かったので共有を。
例えば「もじ」って入力すると自動で「文字」と漢字にしてくれるように、自動で変換する機能——ライブ変換が付いております。iPad Proはこの機能のお陰でいくらか効率的に文章を書くことができます。
ただ、精度がめっちゃ良いという訳では無く、例えば「いう」と平仮名で入力したいのに「言う」と漢字に変換され、結局手動で変換する場面に出くわすことも多々あります。
なので、これに関しては個人の好みかと。オンオフは自由にできるので好きなように設定するのが吉です。
個人的にありがたいのはユーザ辞書への単語の登録のやりやすさです。
文章を書いている最中に単語を選択するとその場でユーザ辞書への登録が可能で、作品の用語を小説を書きながら登録できて快適です。
ユーザ辞書に登録した単語は、設定した読み通りに文字を打ち込めば真っ先に変換されるので、その点も便利です。
とまあ、使って1ヶ月くらいの印象はこんな感じですね。
個人的な総評としては、「快適性とかを求めていないとか、安いので良いと思っているとか、そういう場合は普通のPCで充分。ただ、快適性はiPad Proの方が高い」といったところです。
細かいところや小説執筆とは関係無いところにも色々良い点があるんですよ。
画質がめっちゃ良くて、小説執筆以外の運用、例えば動画の視聴とかにももってこいです。どういう訳か容量次第で更に良くなります。
また自作のイラストを描いたり、(目撃例はないのですが)自作の音楽を作曲したりする方もいると思います。iPad Proはそのどちらもできて、特にイラストに関しては画面の大きさもあって特に適しているでしょう。ちなみに最初の方で言った将来的な運用はこれのことです。
デフォルトで入っているメモやPagesを用いれば、例えばフォルダを細かく作成して作品ごと、更にその作品のキャラや設定といった分類ができたり、ストーリーの流れを紙に書くようにまとめることもできます。
そんな感じで、その気になれば創作要塞へと変貌させることだってできるんです。ガッチガチに創作活動に取り組んでいる方は購入して損は無いかと思います。
……とは言ったものの、最初に言った通りこれは飽く迄個人の感想で、かつ自分自身めっちゃ使いこなしているという訳でもありません。それに運用方法や諸々の好みも人によって異なります。
ですので、飽く迄参考程度に思って下されば幸いです。一応完結済みにしておりますが、追加で言いたいことがあったら付け足すと思います。以上!
iPad Proで小説書いた(2024年8月時点) 〜出張・粟沿曼珠の曼談〜 粟沿曼珠 @ManjuAwazoi
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