　みなさん、玉子焼はお好きですか？

　え？目玉焼きの方が好き？

　オムライスのほうがオススメ？萌え萌えキュン？

　閑話休題（それはさておき）

　本日のお題に登場しますのは『甘い厚焼き玉子』となっております。

　厚焼き玉子と言えば、『出汁巻き』を連想される方も多いのではないかと思いますが、今回の玉子焼…ひたすら甘いです。

　まぁ、ヨウカンほどの甘みは勿論ありませんが、プリンのような味わいと言われています。

　私個人としては、蒸しパンの玉子焼みたいな認識でいます。

　では、この『飫肥（おび）の厚焼きたまご』についての話を掘り下げましょう。

　まず『飫肥』というのは、江戸時代の日南市を収めていた藩の名前で、ここの城主に献上されたのが『飫肥の厚焼きたまご』の始まりとされています。

　よっぽど美味しかったんでしょうねぇ、今に名前が残っていますからねぇ。

　因みに、甘いというわけで、砂糖もみりんも入っているわけですが、江戸時代において砂糖は貴重品であり、そんなモノが普通に流通していた辺り、日南市の界隈は相当に景気が良かったのか、あるいは交易の要衝として発展していたのかも知れませんね。

　他にも『飫肥焼き』という練り物の天ぷら（さつま揚げ？）もあり、こちらも城主に献上され、そのまま特産品として現代に残っています。

　日南市にあって、決して大きな町ではありませんが、江戸情緒を今に伝える街並みが特徴的な風情豊かなところです。

『甘い厚焼き玉子』を片手に、江戸情緒を楽しんでみてはいかがでしょうか？

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