第14話 「一緒にお風呂入ろっか」

※場面転換 家に到着


//SE バタバタと二人で雨の中を走る足音

//SE パンパンと雨を振り払う音

//SE 急いで玄関を開ける音



「ひゃー途中からすごい雨だったね!! びっしょびしょになっちゃったー」


「……おにいちゃん、どこ見てるの?」


「え、服が透けてる!? やだ、もう! えっち!」


「……えっちついでに、……このまま一緒にお風呂入ろっか。その手じゃ髪とか身体、洗えないでしょ?」



※場面転換 脱衣所


「あれー? おにいちゃん、変な想像しちゃってた?」


「さすがに脱いだりはしないよ?」


「服濡れちゃったから、もうこの格好のままおにいちゃんの髪とか身体、洗ってあげようと思って」


「……そう言う事だからー。おにいちゃんは、脱いで♡」


「えー恥ずかしがらなくていいじゃん。昔は一緒にお風呂入ってたんだし♡」


「え? だったらひまりも脱ぐかって、バカ。それとこれとは話が違いますー」


「もうっ。ほら、早く―。早くしないとおにいちゃんが風邪ひいちゃう」


「その時はその時で看病してあげるけどー。でもやっぱり元気でいて欲しいから、ほらほら、早く脱いで♡」


「あ、でも下着はつけててね。私が恥ずかしいから!!」



※場面転換 お風呂場


「はーい、じゃあ、洗ってあげるから、おにいちゃんはそこに座ってて」


「えー何恥かしがってるの。ケガ人さんは大人しくしててねー(笑顔)」


//SE シャワーの湯加減を確認する音


「よし、湯加減はこんなもんかな」


「じゃあ、頭にシャワーかけていくよー?」


//SE 頭にシャワーをかける音

//SE 頭を撫でる音


「じゃあ、シャンプーしていくね」


//SE シャンプーのポンプを押す音


//SE 泡立てる音


「あ、間違えた! いつものクセで私のシャンプーの方出しちゃった」


「まあ、いっか。お揃い♡ シャンプーお揃いとか、一緒に住んでるって感じしてよくない?」


「えー、トニックシャンプーのあの刺激がないと洗ってる気がしない!?」


「もおおお。せっかく洗ってあげてるのに!! これでもかああああ!!(力を込めてシャカシャカする)」


//SE さっきよりも強めにシャカシャカと頭を洗う音


「ね、ね、気持ちいい?」


「お痒いところはございませんかー?」//美容師さんのマネっぽく


「ふふ、ないの? 遠慮しなくていいからね。おにいちゃんすぐ遠慮するんだから」


//SE シャカシャカと頭を洗う音


「うん! こんなもんかな」


「じゃあ、流していくね」


//SE シャンプーを流していく音



「次は―、身体だね」


//SE ボディーソープを出す音

//SE 泡立てる音


「よーく泡立ててぇ……」


「じゃあ、……背中から、洗っていくね」


//SE 身体を洗う音


「………………」


//SE もくもくと身体を洗う音


「え? なんで急に黙ったのって……だって、なんか恥ずかしくなってきたんだもん」


「おにいちゃん、昔よりずっと男っぽくなったなぁって思って」


「……え、うそ、顔赤い!?」


「……そ、そりゃ、照れもするよ。好きな人の身体洗ってるんだもん」


「……背中は、こんなもんかな。じゃあ……胸も洗うからこっちむいて?」(照れながら


//SE 主人公がこちら向きになる音


「面と向かっては、なんか、……さっきより恥ずかしいな」


「……って、ねぇ、おにいちゃん??」


「……なんで視線逸らすの?」


「!! そうだ、濡れたから私の服……透けてるの忘れてた!! おにいちゃんのえっち!!」


//SE 身体洗ってる音


「……お、おにいちゃんじゃなかったら、たとえ火傷してたってこんなこと、してあげないんだからねっ」//照れてる感じで



「はい。じゃあ、流していくよー?」


「洗い足りないところなんて、聞きませーん」(恥ずかしい)


//SE シャワーの音


「……じゃあ、後は自分で出来るかな。出来るよね」(赤面)


「私もこのままパパっとシャワー浴びちゃうから、先に上がって、待ってて」

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