第9話 「おにいちゃん大好き!」
※ 場面転換 主人公がお風呂から出て来た場面
//SE 主人公がお風呂からリビングに歩いて来る音
「あ、おかえりーおにいちゃん。はい、お茶だよー」
「お風呂上りは水分大事だからねー」
//SE お茶を渡す音
//SE ゴクゴクと飲む音
「ああー。おにいちゃんったら、髪の毛濡れたままじゃん。もおー、ズボラなんだから」
「ね、乾かしてあげるー。座って座って」
//SE 以下、ドライヤーの音を背景に、途中手ぐしで髪をとかす音
「おにいちゃん、いつも髪の毛乾かさずに寝てるでしょー」
「だから寝ぐせついちゃうんだよー? くすくすくす」
「え? 可愛いなあって思って。それに、好きな人の髪の毛触れるとか、ご褒美でしかない!」
「へへっ。溺愛し過ぎ? どう? こんな義妹は」
(ドライヤーの音ここまで)
「悪くないでしょ? ……でも、出来たら義妹じゃなくて、彼女、とかになりたいんだけど、な」//伺うように
「……あんまりしつこいと嫌がられちゃうか」
「でも……ゆっくりでいいから、考えといてよ、私のこと。おにいちゃんから見たら子供っぽいかもしれないけど。おにいちゃん一筋なのはお墨付きだよ?」
「それに、あと数年もしたら私だっていいオンナになってるかもじゃん」
「なーんて。う。面と向かって言ってたら恥ずかしくなって来ちゃった」
「私も、お風呂入って来るねっ」
//SE ひまりがパタパタとお風呂に急ぎ足で向かって行く音
//SE 洗面所の扉を開ける音
//SE パタンと締める音
「ひゃー、私ったら。なんであんなこと言っちゃったんだろう。恥ずかしー」//扉越しに聞こえて来る感じで
//SE ひまりが服を脱ぐ衣擦れ音
//SE ガチャっとお風呂の扉を開ける音
//SE シャワーの音など
「……今日は、頑張り過ぎちゃったかなぁ。おにいちゃんドン引きしちゃってたらどうしよう」//お風呂で独り言を言っている感じ(エコー)
「今になってどんどん恥ずかしくなって来ちゃったよおおおおおお」
「でも、今日はおにいちゃんの寝顔見ちゃったし、頭撫でてもらっちゃったし、抱きしめてもらっちゃったし!」//一人で恥ずかしくなってはしゃいでる感じ(エコー)
「ああーやっぱりおにいちゃん好き!! 好きすぎるー!!」//聞こえているとは気付いていない
//SE シャンプーのポンプを押すけど空っぽな感じの音
「え、あ、あれ!? シャンプーないじゃん!! あ!! 切れてるの忘れてた!!」
「うわ、どうしよう。おにいちゃんに取ってもらう!? それともおにいちゃんのシャンプー借りちゃう!? でも、勝手に借りるの悪いよね。うう、どーしよう」
//SE 主人公がお風呂場に向かっていく足音
//SE 主人公が脱衣所の扉をノックする音
「あ、お、おにいちゃん!? どうしよう」//ノックの音に動揺する感じ
「なあにーおにいちゃん!!」//ノックに返事する感じで
「え、シャンプー持って来てくれたの!?」//大声で主人公に返事する感じで
「……まさか、聞こえちゃってたのかな、だとしたら恥ずかし過ぎるっ」//独り言
「あ、ありがとう!! そこ置いといてっ」//恥ずかしそうに扉の向こうの主人公に話しかける感じで
//SE 主人公が立ち去る足音
//SE 主人公が脱衣所のドアを開けて出て行く音
//SE ひまりがお風呂のドアをそーっと開ける音
「……もしかして、おにいちゃん……全部、聞えちゃってた?」//普通の声量で恐る恐る扉の向こうにいるかもしれない主人公に聞く感じで
「…………」
「……返事は……なし、っと。ということは、さっきの私の独り言、聞こえてなかったってことだよね。よかったぁああ。そうだよね、まさか、聞こえてるはずないもんねっ」
「……でも……だったらなんでシャンプー切れてるの気付いてくれたんだろう。……たまたま、……だよね!?」//独り言っぽく
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