第7話 「涙出て来ちゃった」
//SE トントントンとひまりが階段を下りて来る音
「おにいちゃん、お待たせー」
//SE ひまりが抱き着く音
「……急に抱きつくな? だって、せっかくさっきおにいちゃんに抱きしめてもらったのに、着替えたらおにいちゃんの温もりも一緒に脱いじゃった気がしたんだもん」
「でも、これで痴漢に触られた感触は拭い去って、おにいちゃんの温もりだけになった気がする♡」
「あ、ごめんごめん、お腹すいちゃった? すぐ作るね!!」
「大丈夫だよ、ハンバーグはおにいちゃんに絶対作るって決めてたから、何回か練習したことあるの。手順バッチリ覚えてるし、パパっと作っちゃうよー!」
「じゃあ、エプロンつけてっと」
//SE エプロンをつける音
「え? いいよいいよ、おにいちゃんはゆっくりしてて」
「でも、このままリビングにいてくれたら嬉しい。おにいちゃんのために作ってるーって感じがするから。へへっ」
//SE 冷蔵庫から玉ねぎを取り出す音
「よーし、じゃあまずは、玉ねぎ!!」
//SE トントントンとリズミカルな玉ねぎを刻む包丁の音とシャリシャリとした玉ねぎの音
「うっ! ……おにいちゃーん。涙出て来ちゃった。……ティッシュ取ってぇー」
「えー、練習は何回もしたけどぉ。玉ねぎが目に染みるのは仕方ないじゃん。ゴーグルなんてかっこ悪いもの、おにいちゃんの前で付けられないし!!」
//SE ティッシュを取ったり涙を拭う音
「へへっありがと♡」//耳元
「よーし、玉ねぎのみじん切り完成!! ちょっと今日は時短したいから玉ねぎはレンジで加熱してぇ。火を通してから飴色になるまで炒めるね!」
//SE レンジの音
//SE ジュ―ッとフライパンで炒める音 など
//SE フライパンをコンコンと叩く音
「よしよし、こんなもんかな」
//SE キッチン用具の音など
「じゃあ、玉ねぎ冷ましてる間に副菜の用意してぇ。次はいよいよ肉だね作りっ」
//SE 冷蔵庫から食材を取る音など
「お肉でしょ、たまごに牛乳、パン粉と……忘れちゃいけないのがナツメグと氷!!」
「え? この氷? えっとね、お肉を冷やしながら捏ねた方が美味しくなるんだって!!」
//SE ボウルにひき肉を入れる音
//SE 氷水にボウルを浸す音(氷の音など)
//SE ひき肉に手を入れて捏ね始める音
「……ひゃーお肉、つめたーい!! でも、おにいちゃんに美味しいハンバーグ食べてもらうため、がまんがまんっ!!」
//SE しばらく一生懸命ひき肉を捏ねている音
「……ね、見て、手のひら真っ赤になっちゃった。あははっ」//楽しそうに
//SE 再び一生懸命ひき肉を捏ねている音
「よーし、こんなもんかなっ。後は材料を混ぜてー。ハンバーグの形に成形!」
//SE ハンバーグの空気を抜くためにペタペタと両手間で投げ合う音
「うん! いい感じ!! じゃあ、焼いていくね!!」
//SE フライパンをコンロに乗せる音
//SE カチカチとコンロに火をつける音
//SE ジュ―ッとハンバーグを焼く音 など心地のいい料理音
「出来たー!! 我ながら、めっちゃ美味しそうだよ♡」
//SE 盛り付け等の音
//SE ひまりが近づいて来る音
「おにーいちゃーん、お待たせ♡ 出来たよー!!」
「へへへっ。食べよ食べよっ」//嬉しそうに
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