第2話 「寝ぐせついてるー。可愛い♡」
//SE 階段を下りる音
//SE カチャカチャとしたキッチンの物音
「あ、おにいちゃん、朝ごはん冷めちゃってた? いいよいいよ、私が温め直すから!」
//演技依頼 両肩に触れる
「ね、おにいちゃんは座ってて?」
「いいのいいの、これも新婚生活の練習なんだから! ……なんちゃって」//冗談ぽく
//SE レンジが鳴る音
「っとか言ってる間に温めてくれちゃってるし!! もう、手際いいんだから……私より家事スキルあるところ発揮しないでよぉ」
「あ、でもでも、これもある意味おにいちゃんとの新婚生活のシミュレーションみたい、かな? 二人でキッチンに立つとか、なんか素敵じゃない!?」
「うう。そんなジト目で見ないでよぉ。ちょーっと言ってみたかっただけじゃん」
//演技依頼 頭を触る
「あ!! おにいちゃん、寝ぐせついてるー。可愛い♡」
「え? 危ないからやめろ? んんぅ。ごめんってば。そんな怒んないでよ」
「……え、ひまりに味噌汁かかったら危ないから? ……もぅ。……なんだかんだ優しいんだから……」
「あ、おにいちゃん。今日のお味噌汁はおにいちゃんの好きなジャガイモとわかめのお味噌汁にしたんだよ。へへ」//照れながら
「……ええー。インスタントでもよかったのにとか言わないでよ。せっかく早起きして作ったのに」//拗ねながら
「……『そしたらひまりももっと寝れただろ』って……うう。もう、やっぱり優しいんだから! 好き!」
「あぁー。もーそんな困った顔しないでよぉ。おにいちゃんは私の事嫌い?」//不安そうに
「……そりゃあ、まぁ、おにいちゃんの言う通り、学校の中でも外でもいろんな男の子から告白されたりはするけどさ? 私は子供の頃からおにいちゃん一筋なんだもん。今更他の人なんて好きになれないよ……」
「そんなに私、おにいちゃんから見て子供っぽいかなぁ? ……これでも結構、女性らしい身体に育ったと思ってるんだけどな? ……背はまぁ、小さい方だけど……」
「……いいもん! せっかくパパたちに『新婚旅行行っておいで』って猛プッシュしたんだし。この夏休み期間中にいーっぱい頑張って、おにいちゃんを振り向かせてみせるんだから!!」//気を取り直したように
「……覚悟しててね、おにーいちゃん♡」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます