第3話

次の日

今日は昼まで補習なので、燐と翠は朝8時に起きた。

「おはよ」と言う翠におはよ!と元気に答える燐。

燐は朝ごはんを作っていて、翠は学校の準備をする。

「翠、ご飯できたよ」と言うと翠が準備を一旦やめて、ご飯を食べにキッチンに来る。

「わー!美味しそう!」と言う翠。

トーストにマーガリンを塗ったやつとウインナーと卵焼きを作った。

「燐が作る卵焼きって甘さとしょっぱさがあるよね」と言われる。

そう、燐が作るのは砂糖と塩を使って作るのだ。

「おいしくない?」と心配そうに聞く燐に翠は「おいしいよ!」と元気に答える。

「そっか!ならよかった!」と言う燐。

「燐、準備しなくていいの?」と言う翠の言葉で時計を見る。

午前8時30分と表示されている。

「やばい!!準備しないと!!」と言って急いで朝ごはんを食べ終え、燐は学校に行く準備をする。


午前9時02分学校に着いた。

「ギリギリだったぁ…」と言う燐に翠は「燐が遅いから私まで時間ギリギリになったじゃん!」と言う。

「翠も準備遅かったじゃん!」と言って口論になりかけたところで紅石先生が「おはよう」と教室に入ってくる。

「今日もアホ2人だけか!」と言う紅石先生。

「はい!」と言う翠と燐。

「アホだと認めたな?」と意地悪そうに笑いながら言う紅石先生。

「な!アホじゃないですよ!」と言う翠と燐。

「けど今はい!って言ったじゃん」と言う紅石先生。

「と、まぁ…冗談はこのあたりにして

今日は数学の補習をするぞ」と言う紅石先生。

「はーい」と翠と燐が言う。

「今日は、二次関数の値をするぞ〜」と言い、補習が始まる。


午後12時10分

「じゃぁ、今日はここまで。

明日も補習あるから来るように」と言われ、補習が終わる。

「燐は、今からなんかあるの?」と聞く翠。

「今からバイトだよ〜」と答える燐。

「またバイト〜?」と言われる。

「うん!生活費稼がなきゃだからね〜」と言う燐。

「そっか〜、燐の家居てもいい?」と聞いてくる翠。

「いいよ」と返して燐は翠と1回家に帰る。


そして、1回家に帰りバイトの準備をしてバイト先に行くと燐の嫌いな上司が居た。

「こんにちわ」と燐は挨拶する。

だが返事は返ってこない。

(また無視されちゃった)と思う燐だが何も言わないことにする。

「燐くん、こんにちわ!がんばろうね」と話しかけてきたのは燐と同い年の女の子のバイト仲間の池乃 麗音(いけの れのん)だ。

「麗音ちゃんよろしくね!」と言う燐。

燐が働いてるバイト先は本屋だ。

本がもともと好きだった燐は本屋でバイトすることにしたのだ。


そして、バイトが終わるくらいにはもうすっかり夜になってしまった。

スマホを見ると翠からラインが来ていた。

「…?あいつがラインしてくるなんて珍しいな」と思う燐。

翠から来ていたラインはこんな感じだった。

【ごめん…

今までありがとう

楽しかったよ

もっと話したりしたいけど…もう辛いの

だから…

さようなら】

「え…?どういうこと…?」と呟くと同時に燐は翠に電話をかける。

(頼む電話に出てくれ…)と思いながら燐は心配になる。

(翠が居なくなっちゃう?そんなのは嫌だ)と燐は泣きそうになる。

「とりあえず探さなきゃ」と呟き、走り出す。

(朝までは平気そうだったのに…いや…あいつは辛いほど隠すんだったな…)と思い燐は後悔する。


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