柊が安藤が載ってるスポーツ記事を見つける。
食堂で、鈴村に会った。
「おお、休日はしっかりと楽しめよ」鈴村が言う。
「鈴村は今日は何するの」僕が言う
「この後、友達と食べに行くんだわ。」
「へぇ、友達って社会人野球の」
「そうそう、まだ野球やっている人もいて意外と野球の話で盛り上がるんだよな」
「そうなんだね」
「例えば、読売ガゼルーズの柏倉、打率高すぎだろとか、横浜ゴールデンウルフズの
高見、今季どんくらいホームラン打つんだろとか」鈴村が言った。
「へぇ、プロ野球の話で盛り上がるんだ」僕が言った。
「そうなんだけど、友達は俺を侮っているんだよ、お前は活躍できそうにないって言って。」鈴村が言った。
「それはひどいな。鈴村だってプロに通用すると思われてプロに入れたわけだろ」僕が言った。
「まあ、冗談で言ってるんだよ。仲いいから許すけど、見返してやるよ」
「おお、頑張れ」僕は言った。
「今度、同期みんなで食べに行こうよ。きっと楽しいぞ」
「鈴村っていつも企画してくれるよね。助かるよ」
「最近、外村が2軍で先発したよな。」鈴村が言った。
「そうなんだよね、けど外村、5回表で5失点してるからまだまだだよ」僕が言った。
「まだ俺、2軍代打でしか出場してないけど、スタメン争い頑張るわ。」
「外野ってライバル多いから、負けないようにな」
「この前、友達と花見をしたんだけど、桜綺麗だったな」
「ああ、それなら自分も桜見たよ」
「桜いいよな」
鈴村が友達と食べに行くわと言って、出かけてしまった。
コンビニに出かけようとしている時にちょうど同期のドラフト3位の外村にあった。
「今からどこいくの」外村に声をかけられる。
今日はよく人と会う日だなと思った。
「いや、コンビニで買い物するところ」僕が言った。
「それじゃあ、暇だからついていくよ」外村が言った。
「その後の投球練習はどう」僕は聞いた。
「うん、まずまず。キャッチャーの伊藤さんと組んでいるんだけど、色々注意される。」
「そうなんだ、倉田とは組まないの」
「倉田とはバッテリー合わないと思う。倉田は自分が抑えるって思い強いから」
「外村は意外と気弱だよな」僕が言った。
「柊は、ショートどうなの」外村がいった。
「ショートの守備は上手くできてるんだけど、白里さんとショート争ってるんだよね。
今のところ、自分が2軍スタメンだけど、控えになってもおかしくないかも。
白里さんも調子がいいから」
「そうなんだ、2軍ローテに入ることを目標としていたけど、大変だ」
「外村って高卒でしょ。そんな焦んなくていいよ」
「柊さんって社会人卒でしたっけ」
「そう、大友ガスに所属していた。」
「大友ガスって聞いたことある気がします。」
「外村は今日、彼女と遊ばないの」
「いや、予定が合わなくて再来週になるかと思います。」
「しっかり、彼氏してよ」
僕が言った。
外村と僕はコンビニに入って自分の買いたいものを買って
寮に戻ってきた。
「部屋で少しゆっくりする」僕は言って
外村と別れた。
自分の部屋で暇だったので
スマホを見てニュースを見ていると
「横浜ゴールデンウルフズ、安藤の決勝打 ルーキー期待に応える。」
との見出しがあった。
僕は気になって記事を読むと
「ドラフト1位で入ってきた安藤英明 2軍で成績を残した安藤は1軍で
初打席初ホームラン決勝打を打つ。横浜ゴールデンウルフズのファンも
度肝をぬかしただろう。5月19日時点で今季、1軍で45打数12安打 打率266
5月19日横浜ゴールデンウルフズ対中日キャットファイアーズの試合。
横浜は3位で中日は5位
横浜の先発は黒沢 今季防御率2,34
中日の先発は松浪 今季防御率4,01
試合は、中日キャットファイアーズが2回表に2点を取ってから、4回まで両チームとも点が取れなくてロースコアで試合が進む。
5回、6回に両チーム点を入れて4対2となった。
6回裏の攻撃
ピッチャーは先発の松浪
1番佐伯が初球、ライト前ヒットで出塁した後
2番小久保が四球で出塁して ノーアウト1,2塁
3番橋本がインコースのボールを流し打ちをしてレフト前ヒット
ノーアウト満塁となった。
4番 高見が1ボール2ストライクでフォークを
空振りをして三振に倒れる。
5番 松田が5球目のシンカーを打ってサードフライに倒れ
2アウト満塁で安藤
横浜ゴールデンウルフズとしては、どうにか1点を取って
反撃に出たい場面。
期待のルーキー安藤が打席に立つ
1球目インコースのストレートを見逃してボール
2球目フォークボールをファウル。
3球目アウトコースのスライダーを見逃してボール
そこから、連続してファウルにしていき
6球目高めのストレートを右中間に持って行った。
1塁ランナーがホームまで帰ってきて
タイムリー2ベースヒット
期待のルーキーがここぞのところで打って
3点をとって4対5となった。
その後、両チームが打者を抑えて
4対5で横浜ゴールデンウルフズの勝利
安藤はお立ち台で
「横浜ゴールデンウルフズのファンも安藤さんのユニフォームを着ている人が増えています。どう思いますか?」というアナウンサーの質問に対して
「自分はまだまだなので、また活躍できるように頑張りたいと思います。」
答えた。
初打席で初ホームラン決勝打で、横浜のファンを驚かせた安藤
いまだ、1軍にいて。代打だったスタメンだったりとプロの世界をくらいついている。
期待の新人は横浜ゴールデンウルフズの中心人物になるのか楽しみである。
という見出しの記事であった。
興味本位で開いた記事だったけど。安藤が記事に取り上げられていてものすごく
羨ましい。プロ野球って記事にも取り上げられるんだと思った。
安藤は、ドラフトを外れ1位だったけど、いいスタートを切れているみたいだった。
プロ1年目で1軍の試合に出れることがすごいのに、お立ち台に登ってるんだもんな。
俺も頑張らないとなと思った。
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