柊、前村さんと映画と猫カフェ

5月16日の休日

僕は前村さんにラインをして事前に遊ぶ予定となっていた。

駅で待ち合わせをすることになっている。

駅で待っていると前村さんが来た。

「おはよう。前村さん」僕は言った。

「おはよう柊さん」前村さんが言った。

「この後、映画館なんだけど。ごめん予約してなかった」僕は言った。

「大丈夫大丈夫、映画見れなくても、ここらへんで遊べるとこあるから」前村さんが言った。

映画館に行くと混んでいた。

僕たちは今ヒットしている映画を見に行くことになっている。

「この映画って面白いのかな」前村さんが言う。

「たぶん、面白いんじゃない。泥棒がでてくるし。少しアウトローな役がある映画って好きなんだよね」僕が言った。

「柊さんがアウトローになったらどうしよう」前村さんが言った。

「大丈夫、僕には野球があるから」僕は言った。

「うわ、どや顔で言わないでくださいよ。けど自信が戻ってきたみたいでよかったです。」

「まあ、最近調子が良くてね」

「そうなんですか。」

「それより、映画って前回見たのっていつ。」僕が言った。

「去年映画見たぐらいで最近行ってないですね」前村さんが言った。

「そうなんだ。最近行ってないのか。僕が前回みた映画は5か月前でなんか実写化映画で

面白かったな」

「へぇ、私が見た映画は恋愛映画でキュンキュンしました。」

「恋愛映画か。あんまり見たことないな」

僕たちはチケットを取った。

「チケット取れてよかったよ」僕が言った。

「今回の映画って密売の映画ですよね。なんだか怖いです。」

「飛行機に乗るときに持ち物検査を突破して、取引先に渡すとき

警察に見張られていて、その後どうなる。みたいな予告編だった。」

「密売人って悪ですよね、悪が主人公って嫌です。」

「でも、面白いと思うけどな。ほら過去になんかあったんだよ。たぶん」僕が言う。


チケット番号はシアター5だったので、時間になってチケットを係員に見せて

2人でシアター5に行った。

席に座るとぞくぞくと人が入ってきた。

たぶん満員になるだろう。

映画館が真っ暗になって映画が始まった。

冒頭は日常生活で密売をやっており。巧の話術で値段を取引して売買を行っている。

たまに、警察に目をつけられた取引あいてで危ない場面があったが、なんなくかわす。

ある日、組織からでかい取引が持ちかけられた。

密売人は迷ったが結局受けることにした。

普段だったら運び屋が検問場を突破するが、なぜか掛け持ちしてほしいと言われて

承諾した。昔に運び屋もやったことがあるからである。

検問場を上手く突破して国をわたって取引先に来た。取引先はマフィア。いざ密売すると警察が乗り込んできて、主人公は車で逃げ回って警察をかわした。

そして生涯警察に捕まらずこの世をさった。

という内容の話だった。


映画が終わると、一斉にみんなが映画館を出る。

「いや、おもしろかったね。悪い人は悪い人なりの生き方があるんだね。」前村さんが言った。

「うん、警察から逃げ回るところが一番おもしろかったな」僕が言った。

「この後、買い物付き合ってよ。」

「わかった。」僕は言った。

スーパーに入って食材を買うことになった。


「柊くん、今日の午後空いてる?猫カフェいかない?」歩きながら前村さんが言った。

「猫カフェいいね。行ってみよう。」僕は言った。

スーパーで少し商品を買ってから猫カフェに行った。

場所は駅から20分の場所。


「うわ、猫がたくさんいる。すごく可愛い。」前村さんが言った。

「ほんとだね。抱っこしてみたいな」僕が言った。

「抱っこ禁止だったと思う。餌をあげれば集まってくるよ」前村さんが言った。

僕が餌をあげると猫がたくさん寄ってきた。

「うわ、すごい集まってきたね」前村さんが言った。

「あの猫、真っ白で可愛いね」僕が言う。

「ほんとだ、雪みたいに白い、あの子に餌あげてくる」前村さんは白い猫に餌を上げに行った。

前村さんは白い猫に餌をあげると満足そうに戻ってきた。

「猫って人をじっと観察するんだよね。」前村さんが言った。

「のんびりしているよね。ゆったりとした時間が流れているみたい」僕が言った。

「私も看護師で忙しい時あるから、この空間好きだな」前村さんが言った。

「看護師って注射するんでしょ。血が怖くて僕できないな。」

「柊さんって血が怖いんですか。かわいそうですね」

「最近、野球で同期の安藤が1軍に行って、代打とかで出て活躍しているんだよ。

初打席初ホーンランを打ったんだ。うれしいけど。遠く離れたようで追いつけるかな。」僕が言った。

「そっか、合コンの時の安藤さんって1軍に行ったんですね。すごいです。

私が言うのもなんですけど地道にやったらいいんじゃないですか、遅くてもだんだんと近づけばいいと思うんですよ。」

「そっか、そうだよな。ありがとう前村さん」

「私役に立ちましたか?うれしいです。」前村さんが言った。

猫カフェを出た後、寮に帰った。

今日は楽しかったなと思いながら、寮で今日一日を終えた。

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