第24話

実況席 

「横浜ゴールデンウルフズ対、中日キャットファイアーズの試合

7回表、0アウト2、3塁、スコアは3対5、一打同点の場面で、ドラフト1位ルーキー

安藤が代打として送られました。」と実況アナウンサーが言う。

「いや、この大事な場面で、送られるなんて、期待されてますよ」と横浜ゴールデンウルフズの野球選手OBが言った。

「ドラフト1位ルーキー安藤選手のプロフィールを紹介します。

大学生3年生の時、全日本野球選手大会で、安打数1位、打率1位。を記録して。

プロ注目されていた選手です。大学4年生の時に、ドラフトにかかり、今の横浜ゴールデンウルフズに入り、

オープン戦での試合は、打率270と成績を残しています」

「相手ピッチャーは、上田で、ストレートに伸びがありますからどう打つか注目ですね」

「安藤選手が左打席に立つ。ピッチャーは変化球5個持っている投手。

第1球投げました。インコースのストレート。バッターは引っ張って打つがファウルボール。」

「今の球は危なかったですね、バッターはタイミングあってますよ」

「ピッチャーは投球動作に入る第2球投げました。

アウトコースのスライダーにバッターは見逃して、2ストライク」

「あのコースを打つのは難しいですね」

「3球目ピッチャーが投げました。インコースのストレート

バッターは、ボールをすくいあげて打った。打球は、高々と上がる、これは行ったか

ライトが、後にさがる、フェンまで下がっていくがまだボールは落ちてこない。

ライトは諦めてスタンドを見る。打球は、ライトスタンドに放物線を描いて入った。

ホームランです。ルーキー安藤初打席、初ホームランです。

やりました、ルーキーの安藤が横浜の夜空に起死回生の一発を放ちました。

3ランホームランです。スコアは6対5となります。」

「まじか、ほんとにはいっちゃったよ。彼ルーキーですよね。鮮烈なデビューですよ」

「観客席は、歓声が響いています。」

「彼は、すごいですね。ピッチャーのインコースのボールも甘くなかったですよ

それを、きれいにホームランにする。しかも初打席でですよ。彼はもってますね 」

その後、6対5で横浜ゴールデンウルフズが勝利した。



観客席の横浜ゴールデンウルフルズファンの会社員仲間

「今日は、勝って帰るぞ」と、島田は言った。

「いや、意外と点がはいらないかもよ、前の回もチャンスで点はいらなかったじゃん」と木村は言った。

「いや、大丈夫だ。代打で誰か打つよ」


監督が、審判に代打を告げたようだ、アナウンスがはいる。

「9番ピッチャーに変わりまして、代打、安藤に変わります」


「おお、どら1ルーキーの安藤だ。これは期待できるぞ」

「ここは、ルーキーじゃなくて、ベテランでしょ」と木村は言った。


ピッチャーが、1球目を投げた。インコースのストレートを、安藤は引っ張ったがファウルとなる。

「ほら、タイミングもあっている」

「たしかに」

2球目は、スライダーを見逃して、3球目ピッチャーはインコースのストレートを投げた。

安藤は、すくいあげてライト方向に打球があがる。

「おお、いったんじゃないか、お願いはいれ」と島田は言う。

打球はどんどんあがり、放物線を描いて、スタンドに入っていった。

「おお、入った。ルーキーがホームラン打ったぞ」

島田と、木村はハイタッチをした。

「まじで、入ると思わなかった。スターだな」と木村は言う。

観客席では、みんながハイタッチしていた。

「初打席初ホームランってできすぎだろ」

「たしかに」

2人は、その後、勝利してまた球場運ぼうと言って、球場を去っていった。


「ヒーローインタビュー、ヒーローインタビューこちらは、長野です。

3人に来てもらいました。高見選手、安藤選手、横山選手です」


「まずは、高見選手、5回にタイムリーツーベースヒット。この一打で2点入りました。感触はどうでしたか」

「はい、4点差を追いかける場面で、まずしっかり1点ずつ返していきたいと思い、コンパクトに打ちました。それが結果につながってよかったです」

「続いて、9回、最後のマウンド、3者3振で抑えた、横山選手です

なにが、3振につながったのでしょう」

「自分の持ち味のフォークボールでうまく相手を振らせることができたのが、3振につながったのではと思っています。」

「ここまで、抑えとしてマウンドに立ってきました。こんごの意気込みはありますか」

「はい、三振をとれるようがんばります。」

「ありがとうございました。横山選手でした。

続いて、本日の主役、3対5の劣勢の場面、起死回生のホームランを放った。安藤選手です。あの3ランホームラン、どのようなことを考えていたんでしょう」

「まだ、プロに入って、初打席で大事な場面が来ると思っていなくて、焦りましたが。

みんなの応援を聞いて、打ってやると思い打席に立ちました。」

「結果、3ランホームランという最高の結果になりましたけど、感触はどうでしたか」

「インコースのストレートを打って打球が上がった時、入ったと思いました。

自分の打席の中で最高の結果になってよかったです」

「本日の立役者、安藤選手でした。みなさん今一度、声援をお願いします」

わぁーと歓声が上がった。

 

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