第3話

体はでかくなっているから、トレーニングがきいているみたいだね」

「ウエイトトレーニングのおかげかもな」


試合は、8回に入り、5対0とリードしている。

味方のピッチャー近藤さんが1人で完封しそうな勢いである。


8回表、2番の僕からである。

相手は、スライダーを2発打たれているから、スライダーこないだろうと考えて、

今日は走っているストレートを狙う。


相手も5点を取られているがピッチャーを変えないらしい。ストレートが走っていると言っても、甘めのコースに投げたら、打つことはできる。


1球目、相手はストレートを投げる、アウトコースいっぱい。


僕はこれには手を出さず。2球目をまつ。2球目、インコースのシンカーをうまく、たたみこんで。レフト線に持っていった。レフトが打球をとる間に2塁に向かう、そして、味方に向かってガッツポーズ。


今日、4打数4安打。2ホームラン。上出来の打撃成績だ。今日、監督がスカウトがいると聞いていたので、うれしいかぎりである。その後、味方がヒットを打って、2点返した。


今日の試合は、7対0で、大友ガスの勝利であった。


僕は、今日の自分をほめた。2ホームランは上出来過ぎる。きっと、スカウトもなかなかやるじゃないかと思っているだろう。


どうか、スカウトさんドラフト指名してくれますように。と僕は思った。



side 阿部

スカウト陣営 阿部 横浜ゴールデンウルフズ

私は横浜ゴールデンウルフのスカウトをしている。

「今年は結構豊作ですね」とスカウト部長が言う。


「ですよね、甲子園優勝投手の、香川。高校野球公式戦ホームラン1位の前田。公式戦の打率5割越えの湯川。社会人野球の球速155kmのNO1の堂林。社会人打率3割7分の金崎。身長195センチの大学生ピッチャー沢村がいますね」と私は言った。


「かなりの争奪戦になりそうですね。特に、前田はどの球団もほしいのではないでしょうか」と私は聞いた。


「うちは、いま、外野手とショートを補強しないとね」


「外野手だったら、守備範囲が広い、松田はどうでしょう。高校生ですけど、打率は4割ありますし」


「うーん、たしかにいいとおもうけど、本人の性格的にストイックじゃないでしょ、ちょっときついかもな」スカウト部長が言った。


「村田とかどうです。社会人野球で、ホームランバッターの」と私は言った。


「彼はいいね、うちはホームランバッター歓迎だよ」


スカウト部長は雑談をしていた。


担当しているのは、ショートの選手なので、外野の選手は情報程度に知ってるぐらいだ。スカウト部長が誰を欲しがっているのか、聞いていただけである。


ショートは、高校生の打率と肩がいい。剣崎。甲子園ベスト32である。

大学生の4大大学から、細川 バッティングセンスがあり、長打力がある。

大学生NO1のショート  肩が強い、船田。

甲子園準優勝のショート 赤井 公式戦打率550

社会人野球 守備力が光る  笹原

社会人野球  打率3割5分 バッティングセンスがある  柊


この中から、選ぶのはどれも才能があって難しいが。自分の中でこれと言う選手がいる。

私は、柊 優馬 彼のバッティングを見たときにこれだと思ったのである。フォームが綺麗で。バッティングコントロールもある。


そして、打率も350あるし、ショートとしてかなり、堅実な守備をしている。高校時代はなんと、公式戦6割近く打っていた。これはすごいと思い。彼と話をしてみた。


彼はものすごくストイックなようで、走り込みや、体重の増減に気を使っているようだ。実際に、彼のバッティング練習を見ていても、考えながら打っている様子が伝わってくる。


スカウトは、個人的に話すだけならおけである。

彼は、将来才能が開花されるだろうと、私はプレゼンでもうプッシュすることにした。

彼の野球に対する姿勢がいいと思ったのと、守備がうまいのも評価ポイントである。


その他のショートも素晴らしかったが、やはり彼は一味違うと思った、。


彼は、大事な場面でうつ。都市対抗のさよならホームランは、ストレートのインハイを思いっきりたたいて放り込んだ。あの読みはそうとう狙い済まさないと打てない。


配球を読むのがうまいことも評価している。彼はストレートを捨てていて、変化球を待っていましたとばかりに、打ってホームランにすることがある。


この配球の読みがプロの世界でも通用するだろうと思っている。

明日のプレゼンテーションだ。うまく、彼をプレゼンしないとなと思った。

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