【完結】涼宮ハルヒは止まらない!
湊 マチ
第1話 異世界への転移
俺の名前はキョン。普通の高校生で、普通の日常を送っている――と思っていた。そう、あの涼宮ハルヒに出会うまでは。
「つまんない!」 ハルヒは突然、教室の窓から外を見ながら叫んだ。俺は隣の席で宿題をやりながら、彼女の顔を見た。もう、この顔を見ただけで何かが起きるのがわかる。
「また何か始まるのか?」俺は無関心を装って聞いた。
「そうよ、キョン!何かが起きるの!私はただの平凡な日常なんてもうたくさん。もっと刺激が欲しいのよ!」
その瞬間、教室の風景が揺れた。まるで地震が起きたかのように。いや、それ以上に現実感がない。俺たちの周りの景色がぼやけて、次の瞬間には全く違う場所に立っていた。
「ここは…どこだ?」俺は呆然と立ち尽くしていた。
「やったわ!これが私の求めていた冒険よ!」ハルヒは目を輝かせていた。その隣には、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹の姿もあった。どうやら俺たちSOS団全員が一緒に転移されたようだ。
「これは…まさかの異世界転移?」古泉が冷静に分析する。
「そんな…ありえない…」朝比奈さんは半泣きになっている。
「でも、どうやら現実のようですね。」長門は冷静に周りを観察していた。
目の前には広がる草原、遠くには見慣れない建物が並ぶ村が見える。この光景を見て、俺はようやく自分たちがどこか異世界に来てしまったことを理解した。
「ハルヒ、お前のせいか?」俺は彼女に問いかけた。
「まあ、私がそう思ったからそうなったのかもね。でも、これって最高じゃない?」ハルヒは満面の笑みを浮かべている。俺はため息をつきながら、彼女の後を追うことにした。どうやら、しばらくここでの生活が始まりそうだ。
「さあ、みんな!新しい冒険の始まりよ!」ハルヒは高らかに宣言した。
「本当にやれやれだよ…」俺はそう呟きながら、異世界での新たな日々に心の準備を始めた。
これが俺たちSOS団の異世界スローライフの始まりだった。
ここまでご覧頂きありがとうございます。
第17話からアイドル編が始まります。
https://kakuyomu.jp/works/16818093082231281207/episodes/16818093084432317690
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