第3話

そして日曜日の朝、家族3人で夢の国に出かけることになった。

移動中の車の中でかなり興奮し、到着した時には最高潮に達していた。

母親はそんな僕たち2人を見ながら窘めていた。

昼に到着し、そこから日が暮れるまで飽きることなく満喫した。

夜になり、母親から「もうお家に帰りますよ」と言われた僕たちは名残惜しながらも言うことを聞き、車まで戻った。

遊びすぎたせいか僕は車の中へ入り、少ししたら直ぐに眠ってしまった。

どれくらい寝ていたか分からなかったが、ふと妹の声で目を覚ました。

妹の声がする。

どうせ駄々をこねているのだろう。

そう思いながら虚ろな目で妹を見ていた。

景色を見るとまだ家の近くでは無かったので、もう一度寝ようとしていた。

態勢を立て直し、寝ようとしたら妹の声が大きく叫んでいるように聞こえた。

どうも様子がおかしいと思い、今度ははっきりと妹のほうを見た。

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