6. 登場人物の数を絞る=役割を被らせない
以前に参考として挙げた、わたくし
◆マレビト来たりてヘヴィメタる!〈鋼鉄レトロモダン活劇〉
https://kakuyomu.jp/works/16817139558812462217
改訂作業を経て文量を半減(50万→25万)させたとはお伝えしました。
個々の説明や描写、台詞などは勿論のこと、シーンやエピソードごと削らなければこうはいきません。
削減に次ぐ削減――そんな中で、減らせなかった要素が一つだけありました。
登場人物の数です(ちなみにネームドキャラだけで38人います)。
「メインキャラは4人だけだし、読者は彼らだけに注目してくれるはず」
「他は章ごとのゲストキャラだし、読者も適当に忘れ去ってくれるはず」
そんな風に読んでいただけるだろうと期待していました。
甘かったです。完全に作者の欲目でしかありませんでした。
名無しのモブならいざ知らず、名前付きの人物が登場する度に読者の意識はそちらへ流れ、集中力も拡散してしまうのです。
前提として、キャラクターはそれぞれシナリオ上の役割が被らないよう、最小限の人数にとどめるのが望ましいです。
主人公の動機を促すライバルは一人いれば充分ですし、ヒロインの背景を際立たせる友人はそう何人も登場させる必要はありません。
『マレ来た』でも、キャラ各自に異なる役割を与えるよう配慮したつもりでした。それでもなお、読者が無理なく記憶できる人数としては多すぎたかもしれません。
こういった場合、理想的な改善方法としては、プロットから見直してシナリオ自体を整理・単純化するべきなのです。
その時間と手間を確保できなかったことは、改訂作業における大きな反省点の一つです。
シナリオに手を加える時間はない。
だけど、読者が「このキャラ誰だっけ?」となる事態は避けたい。
そのとき、真野が取った次善の策とは――次回へ続きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます