第4話

 

 

蒼い海中に、私の朱色のうろこが透けてゆらめいている。


「不思議ですか?」

「うん。……」


私は尾ビレで海水をはたいてみせた。パシャン


「わあ。ハハ」

「触ってみます?」

「ああ、うん」


仰向けにのけぞって、あばら骨のあいだのお腹を凹ませて、

海中でバク転すると、あなたの手がうろこにふれるのを感じたんだけど、

ヒトの手は、魚の体にはとても熱かった。


「あの、」


興味津々なあなたの、濡れた耳元に私そっとおねがいした。


「人魚の私に、アレかけてくれませんか?」


♡ ♡ ♡


あなたは海中で海水パンツをおろした。

私はあなたの両方のふとももをぎゅっと抱きしめて、目の前にあるものに舌をのばした。

下から上へ舐めあげていると、

あなたの手が海中に入ってきて、自分のそれを握る。

上下に動かし始める。


私は先っぽに吸いついた。

金魚みたいだなんて、言わないでね?笑


こらえきれないというように、

あなたの腰が動いたあと、私の欲しかったものが飛びだしてきた。


キラキラキラキラ☆


やったあ、私ついに好きなひとのをカけてもらえたんだっ♡゛


あなたの彼女になれたのかなって顔をのぞきこむ。


そしたらこういわれた。


「ごめん。ぼく、好きな子がいまして……」


えーーーーっ…………ゴポポポポッ 。。〇゜



私は起きた。え、夢? 大量のワカメに抱きついてる私を、ラッコがうざそうに見ていた。



Fin

 

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一日一回カけてもらわないとダメな人魚の私が、あなたと海水浴してフラれました。 夢沢となR19 @yume_tona

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