第59話 『059 ドワーフ族が牧場に来る』
『059 ドワーフ族が牧場に来る』
数えてみると、ドワーフ族はみんな女性で人数は10人いる。
みんなドワーネの仲間でドワーネが森に行くと一緒について来たらしい。
それで10人はダンジョンで採掘をしている最中に魔族と戦闘になったと。
ダンジョンには魔族はいるが、数が多かった。
なぜ多いのかはわからないが理由を聞くと、
「私らがダンジョンにて鉱石を取っているのを聞いて、横取りする気だったと思う。魔族はズルいから」
「なるほどな。いかにも魔族らしい。あいつらは最低の種族。私もムカついていたから倒してスッキリしたわ。理由を聞いて納得」
「魔族らしい汚い奴らだ。倒して良かった」
「逃げたのもいるが、私らを知って怖くて当分は来ないでしょう。剣で切ってやります」
「エルと剣で切り合うのは魔族も怖い」
「まだ安心はできない。魔族は逃げたとみせて、地上で待ち伏せしている可能性もある。蜘蛛族が様子を見る」
「お願いする」
ドワーフらと牧場に来ると決まり、ダンジョンから地上へと出た。
蜘蛛族が先に地上に出て魔族がいないかを確認もしてくれ、魔族はいなかったと報告してくれた。
どうやら完全に魔族は消えたようです。
俺も安心して牧場へ向かう。
◇
牧場へと帰った。
山猫のシロが警戒してきた。
普段見ないドワーフ族が10人も来たからだ。
オガーナと比較してもドワーフ族の身長は低く、俺よりも低い。
エルフ族、蜘蛛族と比較しても低いのは特徴と言える。
そして何よりもの特徴は若い。
オガーナ、エルフ族、蜘蛛族の10人は俺よりも若い年齢だろう。
エルフ族は長生きすると聞いているから、もしかしたら年齢は高いかもだが、見た目は若い。
エルと比べても同じくらいの年齢かな。
ドワーネが牧場に来て周囲を見ると最初に発言して、
「こ、こ、これは、なんですか! マンゴーランド、ナメタケン、魔王バチが牧場にいますが!」
「俺が森で発見して、ここに連れてきた。牧場にして増やしている最中」
「魔王バチもですか、魔王バチは森でも最も危険種に指定された魔物です! 魔族よりも遥かに危険種」
「おとなしいよ」
「信じられない光景。これが牧場なのですか?」
驚くかなと思ったが、俺が思った以上にドワーフ族の10人は驚いている。
「ユウタのユニークスキル。ペットフードの影響です。それを食べるとユウタの命令に従う」
「ドライフードにジャーキーに缶詰がある。缶詰は武器として使っている」
もしかして牧場を見て怖くなったかな?
せっかく牧場に来たが、これで住みたいとは思わないだろう。
まあその方がいいのもある。
また女性が増えるとトラブルも増えるからだ。
「私も牧場に住みたいな。森で人族が暮らすのは面白い。人族は普通は町に住む。森は危険だから。それなのに森で暮らすユウタは面白い」
「最初に聞くけどドワーネは今までどこで寝泊まりしていたの?」
「特に決めていない。私らは放浪と森を転居してきた。食べ物は魔物を食べて満たした」
「たくましいのね」
「ドワーフ族は転居は多いです。鉱石を求めて移動するからロマンチックなんです」
「俺はドワーフ族が住むのは認めるよ。むしろ歓迎かな」
「やった、ありがとう。住みますので、皆さんよろしく」
「よろしくなドワーフ族」
「一気に10人も増えたな。家は大丈夫かユウタ?」
「また足りなくなるから、ハウスイーターにお願いする」
予定外に10人も増えてしまったから、部屋が足りないかな。
部屋は早急に対応が求められる。
食料も人口が増えれば、足りなくなるのは必然で、牧場も忙しくなるな。
蜘蛛族は天井で寝るから、数には入らないが。
「山猫!」
「うん、シロとシルクです」
「まさか山猫でも、亜種の山猫ですよね?」
「そうよ、神族の山猫」
山猫のシロとシルクも紹介したら驚いたらしい。
森でもまず見ることはない超レア種族らしい。
俺はシロとシルクと偶然に出会ったとなるな。
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