第54話 『054 魔王バチが牧場に来る』
『054 魔王バチが牧場に来る』
森から牧場に帰った。
一緒に魔王バチも来ていて、不安はなく不思議な感じだ。
まるで自分が女王バチになった気分です。
牧場に帰ると出迎えたシルクがニャ~と攻撃しそうになるのを静止させた。
山猫はハチが嫌いか?
「シルク、このハチは牧場に来たから、攻撃はしなくていい」
俺の言葉にシルクは静かに。
だが静かになったシルクや山猫とは違い、オガーナは慌てる様子だ。
俺とエルの周りを見て、この状況に。
「ユウタ、そのハチはどうした! 普通のハチではない。魔力は異常に高いです!」
「森で発見したハチ。魔王バチです。20匹いる」
「魔王バチ! まさか、そのハチは伝説級の魔物。魔王バチに刺されたらものは、たとえどんな強者でも即死と言われている」
「ドライフードを食べたし大丈夫だろう。牧場に新たに来る魔王バチだから仲良くしてくれなオガーナも、みんなも」
「魔王バチ! 我ら蜘蛛族には厄介。魔王バチは私の糸を食い切ったりします」
「蜘蛛族にも嫌な敵がいたのか」
「嫌だね。そういうオガーナは大丈夫だろ?」
「大丈夫なはずない。蜘蛛族よりも苦手だよ。オーガ族はハチは苦手」
「初耳だ」
「オガーナは苦手かもだが、魔王バチの牧場を作って欲しい。ハチミツを集めたいから、ミツが集められる風な牧場にしてくれ」
「ハチミツを作ると?」
「うん、牧場の名産品にしたい」
「オガーナが食べちゃうかもです」
「蜘蛛族のように虫は食べない。昆虫食いと一緒にするな」
「蜘蛛族を昆虫食い扱いとは、酷い言い方です。グルグル巻きにして欲しいですか」
「やってみなさい!」
「まあまあ、せっかく魔王バチが来たんで、争いは無しで」
蜘蛛族を昆虫食いだと思っているらしいオガーナ。
まあ俺も昆虫は食べないけど。
「わかりました。木材を置いて集めます」
「ユウタ、魔王バチの習性は花からミツを集めると思うけど。そしたら魔王バチは牧場の外に出てしまう」
「うん、魔王バチの行動は自由にする。牧場からいつでも出ていっていいのを許可する」
「なるほど、花の所に行ければハチミツは作れますのものね」
「しかも魔王バチの作るハチミツは世界最高のハチミツと言われます」
「楽しみだな」
なんと世界最高の品質があると。
よけいに生産をしたくなるし、楽しみが広がる。
牧場はまだ使える土地は多いから大丈夫だろう。
「あら、ユウタはハチミツはお好き?」
「好きだ。そのまま食べても美味しいし、料理にも使える」
オガーナにお願いして牧場の新たな場所を作ってもらう。
だいぶ牧場も拡大されて新たに土地を更地にしないとな。
「オガーナ、牧場を拡大するから広げよう」
「はいよ、オーガ使いがうまいこと」
「オガーナしかできないよ」
「最初はここは大木だらけだったのに、こんなにも開けて牧場になるとは。オーガ族の腕力は底知れないのはエルフ族も認める」
「柵も作ってくれ。魔王バチは飛行するから柵は意味あるかわからないけど、お願いする」
「柵は作る。中にはハチミツを作れる木材もいくつか入れておきます」
「どんなハチミツができるかな」
お願いしたのは、周囲に木材の柵を設置。
自由に行動するから、柵は必ずしも必要はないが、作ってもらった。
俺の命令で魔王バチが20匹入った。
これで牧場が拡大されてきたな。
ハチミツの量産を成功させて、早く食べたい気分であり、早くも食欲を刺激される。
パンに塗ると最高に美味しいとは思うけど、パンはまだ作れる段階にはないから先の話になる。
それにハチミツになるのも時間はかかるだろうから、気長に待つか。
◇牧場
イノシシ
魔物
オーガ族
オガーナ 女
シロ
山猫 オス
シルク
山猫 メス
シロの仲間
山猫8匹
マンゴーランド
植物の魔物
ハウスイーター
家の魔物
エルフ族
エル 女
エルナ 女 着火スキル
エルサ 女
エルミ 女
エルカ 女
ナメタケン
キノコの魔物
蜘蛛族
クモーナ 蜘蛛の巣で魚取る
クモールラ バスタオル
クモーゼラ
クモーミン 蜘蛛のハンモック
クモーテ
クモーマリ
クモーアル
クモーヤン
クモーケラ
クモーリン
水路
露天風呂
魔王バチ
ハチの魔物
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます