第38話 『038 蜘蛛族は天井で寝る』

『038 蜘蛛族は天井で寝る』


「ええ!」


「その形で寝るの!」


「器用過ぎる!」


「普通よ。蜘蛛族は子供の時からこうやって寝ます」


「みんな天井で寝るのか。まあそれなら狭くなることはないか」


「はい」


「私は監視されている気分です」


 とりあえず蜘蛛族は天井で寝ると決まったから、スペースの問題はなくなる。


 そこでハウスイーターにお願いしてみる。


「家を広くはできるかな。足りなくなった」


 もちろん答えることはないが、ドライフードをいっぱい床に置いておく。


 その日のご飯にした。


 イノシシの肉を振る舞うとした。


 蜘蛛族が牧場に来たし、お祝いだな。


 ナメタケンも用意する。


 マンゴーランドからマンゴーも取り準備した。


 エルフ族には森に行ってもらい、食料を取ってもらう。


「エル、トマトをお願いする」


「いいわよ、みんなで行ってきます」


 エルナ、エルサ、エルミ、エルカも一緒に行ってくれた。


 俺に手を振っているのは可愛い。


 蜘蛛族はなにもしないのは気にしているようで、


「私も手伝う」


「今日は蜘蛛族の歓迎会だ。待っていていいよ」


「ありがとう。でも蜘蛛にできる食材もある」


「見せてよ」


 蜘蛛族は食材があるらしい。


 牧場の付近にある川に向かう。


「川だけど?」


「蜘蛛族の真価を発揮してみせます。蜘蛛の巣!」


「蜘蛛の巣を川の水に。それでどうすんだろうか」


「ちょっと待ってて。時間が必要です」


 少しの間、待つとした。


 そして時間がたった。


 クモーナは川に投げた蜘蛛の巣を引き上げる。


 まさか、こんなことが!


「うん、けっこう取れたな」


「魚だ! 蜘蛛の巣で取れるのか」


「はい。蜘蛛族は魚も食べます」


「凄い! 持って帰ろう」


 俺の予想を超えていた。


 魚は巣に10匹は取れていた。


 さっそく牧場に持ち帰るとオガーナが見て、


「魚ですか、ユウタが魚が取れるなんて!」


「俺じゃない。クモーナだよ」


「蜘蛛が魚を取るなんて聞いたことがないけど」


「蜘蛛は魚は好きです。オガーナには無しでいいわね」


「待て、魚は大好物だ。私の分はあるよな!」


「あります」


「よかった」


「エルナが火が使えるから、焼いてもらおう」


 オガーナは取った魚を串で差した。


 これは魚を串焼きにする気か。


ーーーーーーーーーーーー


☆☆☆をもらえると


頑張れます


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