第37話 『037 蜘蛛はジャーキーを食べる』
『037 蜘蛛はジャーキーを食べる』
ジャーキーを食べてくれたので、戦闘は終わりになった。
蜘蛛族の10匹もジャーキーを食べてしまい、攻撃はしなくなった。
「私のは森の蜘蛛族。ここで魔物を待っていて糸に触れたら私のエサになる。そうして生きてきた」
「俺はユウタだ。蜘蛛族と争う気はなかった。俺は牧場をしている。牧場に来て欲しい」
「私が牧場に? わかりました。牧場に行きます。私の名前はクモーナです」
「よろしくクモーナ」
クモーナと仲間になった。
他の9匹はクモールラ、クモーゼラ、クモーミン、クモーテ、クモーマリ、クモーアル、クモーヤン、クモーケラ!クモーリンだった。
エルフ族と同じく全員が女だった。
牧場に来ることに同意してくれ、牧場へと来る。
牧場に来たら山猫のシロとシルクが怒り出す。
敵を発見者した時に見る威嚇だ。
敵ではないからシロとシルクを説得させる。
「シロ、彼女らは敵じゃない」
俺の説得に理解してくれたようで、シロとシルクは静止した。
牧場に来てクモーナが、
「これが牧場というものか。イノシシ、マンゴーランド、ナメタケンまでいる」
「俺が集めていて、増やしているんだ。それと彼女ほオガーナ、オーガ族も仲間だ」
「クモーナです」
「蜘蛛族! 蜘蛛族を仲間にした。どうやったのですユウタ?」
「危ない場面があった。もう少しで食われる寸前までいった」
「私も食われるところだった」
「蜘蛛族は森でも最も恐れられている種族の一つ。無事に帰れたのは奇跡です」
「あなたはオガーナ?」
「そうだよ」
「いつか食ってやろうと思っていた」
「蜘蛛は嫌い。こっちに来るな」
「そうなこと言うな」
「来るな」
オガーナとも挨拶をした。
こうして牧場の仲間が増えた。
これでは家が足りないな。
家にも蜘蛛族を呼んで確認してもらう。
きっと不満を言うと思うけど。
追加で10人も増えたのだから、足りないのは同然だ。
今の家に住んでもらうしかないが、狭くなるのは仕方ないか。
「クモーナには悪いが、今は家がこれしかないんだ。狭くなるけど、いいかな?」
「うん、いいです。蜘蛛族は天井があれば寝れますから」
「天井?」
「天井にどうやって寝るのよ?」
「落ちる?」
「いいえ、落ちません」
「なぜだ」
「こうします」
クモーナはお尻から糸を天井に出す。
するすると糸が天井に張られたら、クモーナは体を天井に巻き付けた。
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