第32話 『032 エルフ族の胸が』

『032 エルフ族の胸が』


 夜になってハウスイーターの家で寝る。


 オガーナが先にベッドに入るとエルが、


「ユウタと寝るので、向こうに行け」


「私に命令するな。エルフ族は私よりも後から牧場に来た。渡しが優先だ」


「ユウタはエルフ族を好んでいる。夜はエルフ族がユウタを独占する」


「勝手なことを。ユウタは私が先に出会った。だから私のものだ」


 なぜかオガーナとエルフ族で俺のことで言い争いになる。


 俺は巻き込まれたくないので、先に寝る。








 翌朝になると、牧場の様子にまたも変化があった。


 まずイノシシの子供が大きくなっていること。


 昨日生まれたばかりなのに、もう大人に近い成長をした。


「もう大きくなっているな。俺のペットフードの影響か」


 凄い成長であるが、オガーナもジャーキーを食べているけど、さらに身長高くなるとかあるのかな。


 すでに俺よりも身長高いですから。


 マンゴーランドの子供も成長していた。


 小さな木だったのに、成長して俺と同じ高さまで伸びていた。


 まだ子供の木はマンゴーは実っていない。


 そのうち実りそうだな。


 シロの山猫らは元気そうだ。


 仲間が増えたからか、10匹はじゃれあったりしている。


 ナメタケンはおとなしい感じだ。


 まあキノコなのでじっとしているようです。


「大変ですユウタ」


「どうしたエル。深刻そうだが」


 エルとエルフ族の女の子が俺に集まる。


 何か変な感じするが、深刻のことでもあったみたいだ。


「はい、その、エルフ族の胸が大きくなりました!」


「ええ!」


「ほら」


「確かに大きくなったような」


「触ればわかります」


「見ればわかるよ」


「ペットフードの影響です。エルフ族が食べると胸が大きくなるのです」


「そんな効果があったのか」


「ありがとう」


「こちらこそ」


 ありがとうと俺にお礼をするも、こちらこそありがとうだろう。


 ペットフードは成長させる力が強いようだ。


 元々エルフ族の胸は大きかったのに、さらに大きくなった。


 しかしオガーナは何も言わないが。


「オガーナはどうなの?」


「私の胸は初めから大きいからな」


「自慢か」


 牧場の様子を見るのは日課で、イノシシとマンゴーランドに水分を与えるのは俺の仕事だ。


 たっぷりと水分補給させておく。


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