第28話 『028 水路を作る』

『028 水路を作る』


 オガーナが頑張るのを俺は見ている。


 エルフ族は感心している。


 手伝うとは言ったが、あまりにも作業が重労働で、オガーナにしかできない。


 結局は川までオガーナが単独で作ってしまった。


「川まで掘ったぞ」


「川の水が牧場の方に流れて行く。さっきはオーガをバカにしていた。悪かった」


「そうだろう。私の偉大さがわかればいいさ」


「ありがとう。俺もお礼をする」


「ジャーキーをください」


「ジャーキーだ。食べてくれ」


「美味しい。労働したからか、よけいに美味しい」


 喜んで食べている姿は気持ちいがいい。


 感謝しかない。


「ジャーキーを私にもください」


「えっと、エルは見ていただけだよね」


「はい。ずっとオガーナの作業を見ていた」


「じゃあ、あげられないよ」


「悔しいです。何かオガーナに負けた感じになる」


 水が牧場の方向に流れた。


 牧場に行くと、水路を通って水が牧場にまで届いたので、みんなで喜ぶ。


 オガーナも笑顔だ。


 シロとシルクはその水を飲んでいる。


 ごくごくと飲むと、仲間の山猫も来て飲んだ。


 山猫の水飲み場となっているな。


 料理にも水は使うだろうし、あると便利になった。


 それにイノシシも水分補給は必要。


 毎日与えるのは基本になる。


 それにマンゴーランドも水分はないと枯れてしまうだろうから、水を与えるのは忘れないでおく。


 木の根っこのところに、水分を与える。


 マンゴーランドの子供は言葉では言わないが、動いていて、喜んでいる風に見える。


 オガーナとエルフ族とで水路を完成させた。


 これで牧場も良い環境になってきた。


 風呂も欲しいなと思ってしまった。


 現在のところ家に風呂はない。


 異世界に来てから風呂に入っていない状態が続いている。


 川に入るのもいいが、冷たいからな。


 やはり暖かい湯に入りたい気持ちはある。


 風呂は直ぐには作れないだろうから、予定に入れておきたい。


ーーーーーーーーーーーー


☆☆☆をもらえると


頑張れます


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