第27話 『027 山猫はレア種』
『027 山猫はレア種』
「あの、この山猫は本当に山猫なのかな。私には山猫とは違う気もするけど」
「えっ、どういうことかな。俺はヤマには詳しくないから、説明してくれ」
「山猫は森でも珍しい魔物なんだけど、山猫の中でもそらにレア種もいる。体毛が真っ白のは神族につかえたとも言われる山猫と言われるのよね」
「神族ていう種族もあるのか」
「我々よりも格上の種族です」
「オガーナはどう思う?」
「知らなかった」
「ていうか、食おうとしてたもんな。オレガノ止めたけど」
「神族の山猫を食おうと! やはりオーガ族は知能が低いな」
「うるさい。エル。オーガはエルフ族よりも優秀な種族だ」
山猫のことで言い争いになったので、俺は素人の頭を撫でて会話は無視した。
10匹になったので、名前はどうするかだが、数が増えたし、覚えるのは大変。
名前は次にしたい。
牧場の近くに川はあるものの、川の水を引っ張ってくれば、便利になるとおもった。
水を飲む時に、歩いて川まで行けば問題ないが、水路があれば、とても便利なのは間違いない。
そこで水路を作りたいなと考えてみた。
俺一人の力では作れないから、オガーナとエルにも相談する。
「あの~相談があるのだけど」
「ユウタは黙っていて、この野郎に山猫の偉大さを理解させているところなんで」
「今日こそは勝負をつけてやろう」
「だめだ、相談できる状態じゃないな」
それから少しして相談をしてみた。
エルは、
「水路を作るにしても、水が通る道を作るのですから、大変な労力が必用ですよね」
「うん、水路を掘って道を作るようだな」
「私は力がないけど」
「オーガ族の出番です。私が掘ります。掘る道具は斧で十分です」
「オガーナはできそうか。それなら頼むよ。俺も手伝う」
「私らエルフ族も手伝う」
オガーナが自ら掘ると言ってくれた。
「ここから掘るよ。川まで掘ればいいのだな」
「お願いする」
「あれを頼む」
「あれ? やはり」
オガーナがあれをと。
なんとなくは察していたが。
「そうです、あれですユウタ」
「ジャーキーな。完成したら出すよ」
「じゃあ急いで完成させる」
ジャーキーが欲しいと。
まあ、ジャーキーで水路を完成してくれるなら安いものだ。
牧場から穴を掘っていく。
斧はオガーナの得意な武器であるが、土を掘るのも使えた。
腕力は、はんぱない。
掘った土が大量に地上に溢れていった。
ーーーーーーーーーーーー
☆☆☆をもらえると
頑張れます
面白いと思ったら
本当にお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます