第22話 『022 牧場が弓矢で攻撃』
『022 牧場が弓矢で攻撃』
どこから矢を使ったのか、わからない。
俺はオガーナの背中に隠れる。
続けて矢が飛んできた。
地面に刺さった。
確実に俺とオガーナを狙っていた。
オガーナが矢を防御したかれ助かる。
森のどこからか隠れている。
「そこだな、出てこい!」
オガーナは矢を拾い、森に投げた。
投げた矢は木に刺さると、
「オガーナ、逃げても無駄だぞ」
「やはりお前か、エル」
エル?
知り合いなのか。
姿を現したら、金髪の女だった。
「知り合いか?」
「はい、このエルフ族の女はエル。以前から戦っていました」
知り合いだったが、敵のようだ。
「オガーナ、こんな所にいたのか。ここはなんだ?」
「牧場だ」
「牧場? 動物でも飼うのか。オーガ族が牧場とは、笑えるわ」
エルフ族の金髪の女が一人で出てきた。
エルというらしい。
手には弓を持っている。
仲良くない雰囲気ではあるが、俺も牧場をバカにされて黙っていない。
「エルフ族とオガーナには何かあったかのかい?」
「人族か?」
「俺はユウタだ」
「ユウタ、私はエルフ族エル。オガーナは私の村の作物や食料品を盗んだ盗人さ」
「そんなことはしない。オガーナは俺の牧場の住人だ。盗人ではない、決して盗人はしない!」
はっきりと俺は否定しておく。
オガーナは住人だし、バカにされては俺も気分は悪くなる。
「盗人しました」
「盗人ですか!」
やったのかよ。
「あははははは、だから云ったでしょう。オガーナは盗人だと」
「本当かい?」
「はい、何も食べ物がなくて、エルの村の食料品を盗んでました」
「まあ一回は誰でも間違いはする。エルも許してあげてくれ」
「一回じゃないですが」
「そうね、10回は盗んだかしら」
「完全に盗人じゃんか」
オガーナは10回はエルフ族の村から盗んだらしい。
そりゃ追われても仕方ないけどな。
そのままオガーナとエルが戦いになってしまったのは俺は止められない。
シロとシルクは黙って観戦する。
牧場が壊されては俺も困るし、オガーナがケガをするのも嫌だ。
何とか停止させる。
ユニークスキルのジャーキーを取り出す。
エルに向かって投げた。
食べてくれたらいいが。
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