第18話

『018 森に家があった』


マンゴーランドを牧場に置いて、また森を探索に向かう。


 森にはまだ俺の知らない予想もしない世界がある。


 オガーナと一緒に探索する。


 しばらく歩くとあり得ない光景に出会う。


「嘘だろ。まさかだよな」


「ユウタ、森に人族の家があります。冒険者が住んでいることもあります」


「行ってみよう」


 森を進むと家があった。


 周りには誰もいないけど、オガーナが言うには、冒険者ではないかと。


「すみません~誰かいますか?」


 反応なし。


「誰も居ない。扉はある。私が先に入ります。ユウタは待っていて」


「はい」


 オガーナが扉から入る。


 住人が出掛けていたら、不法侵入になるよな。


 日本だったら逮捕だ。


「中には居ませんね。ユウタも入って」


「テーブルや椅子もあるし、誰がか住んでいる形跡があるぞ。勝手に入るのは良くないな」


「住人が帰って来るまで待てばいいです」


「オガーナを見たら怖がると思うけど」


「私はかわいいとユウタは言いました」


「俺は怖くはない。でも知らない人が見たら怖いだろう」


「はい」


 少しの間、家に居てもいいかな。


 住人が帰って来たら困るが、誰も居ないかと思ったと説明するかな。


 お皿やコッブもあり、生活している感じはある。


 一人で森に住むなら、かなりの強い冒険者と判断もできるかな。


 仲良くなれれば、俺には心強い味方になる。


「あれ、おかしいな。ここにあった、コッブがないな?」


 おかしいな、オガーナが取ったのかな?


「私はテーブルの上のコッブも何も触っていません」


「変だな。あったよな」


「はい、私もコッブは確認してました。今は、あまりません。原因は不明ですが、なくなったのです」


「なくなる? なぜ?」


 オガーナの説明では納得できない。


 コッブが自分の意思でなくなることは普通はないので。


 それは何を意味しているのか。


 オガーナの顔から余裕が消えていた。


「ユウタ、気をつけて。コッブが消えたのは、魔物だからです!」


「魔物? 家が魔物だったのか」


 オガーナからの忠告は、予想もしてなかった事態に。


 家が魔物だったとは。


 知らない間に家に引き込まれていて、俺とオガーナをどうするのか。


 家から出たのが先決かな。

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