第16話 『016 マンゴーを発見』

『016 マンゴーを発見』


 森は危険なので俺だけでは歩かないほうがいい。


 ドライフードはあるけど、出すのは最悪の場合である。


 森は草がいっぱいあるが、どれが食用の草かは判断できないか。


 草の知識は俺には全くない。


「人族が食べているのを見た。あれです」


「マンゴーだ!」


「マンゴーですか。黄色くて私は食べましたが、甘いです」


「甘くていい。収穫しよう」


「私は手伝います」


 オガーナにも手伝ってもらいマンゴーを収穫した。


 この辺はマンゴーの木がある。


 マンゴーはそれほど好きではなかったが、助かる。


 貴重な栄養源になる。


「ユウタ、下がってください。魔物です」


「えっと、魔物ですか!」


「はい、マンゴーは魔物でした。討伐します」


「木の魔物だったのか!」


 マンゴーだと思って喜んでいると、実は木は魔物だった。


 急に動き出して俺とオガーナに襲いかかってくる。


 危なかった。


 オガーナがいなければ、俺は食われていた。


 木の幹から口が出ている。


 根っこが足になって移動できるし、枝が手のようになり攻撃できる。


 オガーナと格闘が開始されるも、数が多かった。


 ここら辺の一帯が、マンゴーの魔物だったのだ。


 オガーナは強いが、周りを囲まれてしまい、不利である。


 オガーナのパワーも発揮できない。


 このままだとオガーナも倒されて、俺も餌食だろう。


 楽天的過ぎたか。


 オガーナからは危険な森だと聞いていたから、もっと注意すべきだったか。


 ついに俺もマンゴーの魔物に囲まれた。


「終わったか。最後にドライフードがあるが、食べてくれ!」


 魔物には効果のあるドライフードだが、この魔物は植物。


 植物はペットフードは食べない。


 しかし最後の俺にできる手段がドライフードだからバラまいた。


「食べたな」


 なんと植物なのに猫のエサを食べています。


 口があるから枝でドライフードを取って口に入れている。


 食べるならもっと出そう。


「食べてくれ、ドライフードだ!」


「素晴らしいですユウタ。助かりました!」


「木の魔物は俺のドライフードを食べた。まさかとは思ったが良かったよ」


「静かになりました。もう敵意は消えました。安心です。ユウタのユニークスキルは実は最強ですか?」


「わからない、最強なのかな」


「だって、魔物が食べれば命令を聞きますからね」


「もしかして、牧場で増やせるかな」


「ユウタが牧場に来いと命令すれば来るでしょう」


「俺についてきてくれ」


 植物に命令する日が来るとは。

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