第15話 『015 ジャーキーをオガーナに』

『015 ジャーキーをオガーナに』


 もう2度と破壊しないと思う。


 シロ、シルクは反省しているし、俺は怒らないでおく。


 ただ柵は破壊されたから、修復は必要です。


 その前に朝だし、朝ごはんにしたい。


 オガーナもお腹は空くだろう。


 俺はユニークスキルのジャーキーを取り出した。


 ジャーキーなら食べられるからな。


 俺がジャーキーを食べているとオガーナが、


「ユウタ、それは食べ物か?」


「ジャーキーだ。どうぞ食べてみな」


「美味しい!」


「まだあるよ」


「もっと欲しい。ユウタはどれだけペットフードを出せる限界は?」


「まだ俺にも限界はない。何個でも出していける。ジャーキーをあげるから柵の修復を頼むけど」


 さすがにジャーキー程度で、修復はしてくれないと思うが。


「ジャーキーなら作業をします」


「やるのかい!」


 あっさりとジャーキーで取り引き成立した。


 柵は半分くらいはシロに破壊されていて、また木を切ってから柵を作った。


「早いな」


「ジャーキーのためです」


「ありがとう。助かった」


「ジャーキーのためです」


 ジャーキーをお礼にあげたら、パクリと食べてしまった。


 オガーナには一口で終わりだ。


 普通はジャーキーとかは噛んで味を味わうのがいいのかと思うが、口に入れて飲み込んでしまった。


 それで味がわかるのか。


 ジャーキーは俺も食べたところで、シロが見ている。


「シロが食べたらそうです」


「シロにはだめだ。ジャーキーはクセになるんだ。他のエサを食べなくなる」


「確かに美味しい味です。ユウタの日本国は幸せです」


「どうして?」


「いつでもジャーキーが食べられるから」


「食べないさ。俺は食べるものがないからジャーキーを食べた」


「こんなに美味しいのに食べないとは、贅沢な種族です」


 オガーナには日本人が強かったり贅沢に思えている。


 肉食ばかりだと飽きてくるから、他にも食べたい。


 コメやパンが食べたいとなる。


 転生して2、3日でもうパンが無性に食べたい。


 このまま食べ物がないと狂いそうだな。


 野菜も食べないと栄養が取れないよな。


 森なので、野菜や草はあると思うがオガーナに聞いてみよう。


「森には人が食べる野菜はあるかな?」


「野菜ですか。あります。人族は草を食べますからね。私は食べませんが」


「肉しか食べないと?」


「魚も食べます。川には魚がいます」


「そうか、川の魚か。考えておこう」


 川には魚がいるらしい。


 考えてなかったけど、魚は好きなので今後に考えておくとして、森にオガーナと行ってみる。


 シロにはお留守番を頼む。


「シロ、柵を見張ってくれ」


 しっぽを振ったから通じたと思う。


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