第12話 『012 イノシシは美味しい』
『012 イノシシは美味しい』
「美味しい美味しい」
「オガーナがいてくれて助かる。俺が一人では無理だった」
「私もユウタの牧場を一緒に作ってみたい。面白い」
「面白いなら良かった。水もあるし、食料もある。今後も牧場を発展させる予定だ」
「ユウタは変わっているな。この森で牧場を作るのは、歴史上いないよ。普通に人族は森に来ても逃げていくから」
どういう原理で生ハムっぽくなったのか、わからないが、オガーナの料理が美味しくさせたのかな。
オガーナといると牧場を作るのが楽しい。
ご飯も食べたし、この日は寝るとした。
牧場を作ったけども、俺が住む家がまだなかった。
家を作るのは大変だし、少しずつでも作れたらいいか。
オガーナはペロリとイノシシを食べてしまい、眠りについた。
俺はオガーナの横で寝た。
◇
朝だった、何か騒がしい。
「なんだ、ああ、柵が壊れている!」
「ユウタ、どうしましたか?」
「牧場の柵が壊された。見てみて」
「本当です。壊れている。この壊しかたは魔物ですね。あれです」
「猫?」
「山猫です。イノシシも襲う。性格は狂暴です。柵が邪魔だから壊したんです」
オガーナが山猫だと言った。
起きると柵が壊れていて音がしたから起きた。
山猫が襲ったらしく、イノシシが何匹か食べられている後だった。
まいったな。
「作った、その日に壊されるとは。オガーナがいるし警戒しなかった」
「私は寝ると起きないです」
「そうですか。これ以上は食べられないようにする」
「私が山猫を捕まえてきます。殺してやりますよ。お待ちを」
オガーナが山猫を発見して、捕獲に向かう。
いや猫は日本にもいるが、とても素早いし、俊敏である。
オガーナが捕獲に行くも、ちょっと無理だろうと思った。
体は俺が170くらいであるのに、俺よりも高い。
大きい体型で山猫に追い付くのも困難だろうな。
「捕獲しました。全部で2匹です」
「速い、捕獲できんの!」
「当然です」
オガーナが帰ってきて、両手に山猫を持っていた。
すげえな。
どんだけ速いんだよ。
手に捕まれて観念した山猫は、日本の都会にいる猫よりも大きいか。
野生の猫って感じがした。
「さてどうするかな。もうイノシシを食べてしまったからな」
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