第8話 『008 異世界人』

『008 異世界人』


「オガーナはこの辺で暮らしているのかな?」


「うん、この辺が私の領域だ。近くに来たら、とりあえず食うよ。イノシシかと思ったら、ユウタだった。この辺は危険な魔物が多いから」


「多いのか?」


「多いよ。何も知らずに良く来れたね。この森はかなり危険地帯で有名だが」


 危険地帯ですか。


 あまり聞きたくない名称です。


 オガーナみたいなのが、いっぱいいるのかもな。


 俺がいきなりここに来たのを不思議に思っているみたいだし、俺の話を説明しようか。


「俺は実は異世界から転生してきたんだ。昨日」


「ユウタは転生人でしたか。ただの人族かと思っていました」


「異世界人は俺以外にもいるのかな?」


「聞いたことはある。勇者召喚とかね」


 勇者召喚もあるのかよ。


 完全にマンガの世界だな。


 ただ俺は勇者でないのは確実だが、どこかにいるなら会って見たい気もする。


 強いだろうし、日本の男子なら憧れもある。


 でもオガーナが俺を異世界と知り、理解してくれたのはありがたい。


 理解しないと、日本で生まれてから、うんぬんの説明をする必要があった。


 おそらくは理解してもらえないけどな。


 そして重要なのは俺がやりたい事だ。


 ここで牧場を作る、というのを説明しておこうか。


「オガーナには話すけど、俺は昨日に転生してきて、この森に牧場を作ると決めた」


「牧場、なにそれ?」


「知らないのか」


「知らない。強いのか」


 日本語というか、俺の言葉は通じるのに、牧場は通じない。


 この世界には牧場という言葉はないのか。


 それともオガーナが知らないだけかな。


「強いとかじゃないよ。動物を飼育して、食料にするんだ。囲いを作って、育てて、食べたり、または販売も可能だ」


「食べるのか。美味しそうだな、牧場。面白い。このイノシシを育てるのだな」


「うん、予定ではイノシシを育てる。食べられる?」


「もちろん食べる、大好物です。一匹切って食いましょう!」


「食えるのか。でも生だろ?」


「生だよ。切って、そのまま食う。美味しいよ」


「俺のいた国では、肉は加熱するけどな」


「加熱?」


「火を使う」


「火は人族は好きだな。火を使っているのを見たことはある。ユウタの国はみんな肉は焼くのか」


「うん、日本という国だ。日本は焼き肉が有名だな」


「焼き肉か。食べてみないな。何人くらい住んでいるんだい」


「一億2000万人だ」


「一億!」





◇牧場


イノシシ

魔物



オガーナ

オーガ族


ーーーーーーーーーーーー


☆☆☆をもらえると


頑張れます


面白いと思ったら


本当にお願いします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る