第6話 『006 牧場を開始』
『006 牧場を開始』
水の確保は成功した。
イノシシ魔物も11匹を飼育した。
俺の命令に従い移動もする。
「今日は転生した初日だ。もう寝るかな」
イノシシ魔物は一ヶ所に集めておき、俺は横で寝てしまった。
◇
翌朝になった。
「大丈夫だ、生きているな」
朝になるまで死んでいないか不安なまま寝てしまった。
結果はイノシシも寝る前と同じ位置にいるのは、俺の命令に忠実だからだろう。
ドライフードには俺の命令には逆らわない効果があるようだ。
起きてみて、今が何時くらいか時計がないと、本当に困った。
時間の感覚がなくなるからで、午前中なのか、午後なのか全くわからないな。
日本に住んでいて、時計の要らない生活はとても、うらやましく思えるが、ここでは困る。
時計がないのは慣れるまでは我慢するか。
とりあえずは朝ごはんは食べたい気分だ。
日本に居たときは、食事はパンやカキピー、お菓子が定番だった。
それとコーヒーか紅茶。
ここではそんな物は二度と食べることはないので、別の食事をする。
「ジャーキー出てくれ」
ジャーキーを出して食べるとした。
思ったのはこのペットフードのユニークスキルは何個でも出せるのかが心配になった。
昨日から何回か出したけど、回数に限界があるのか説明がない、親切さでした。
不親切なパソコンだって多少の親切さはあるよな。
勝手に出すのはいいが、回数はありますよってのが最悪の事態につながる。
ステータス画面には、残り回数の表示はなくて、日本なら使えねえとネットで叩かれるだろうな。
今のところは限界なく使えているので、ペットフードに頼る生活になりそうだ。
まさか日本の現代社会に生まれて、ペットフードで生きるとは想像もしなかったが。
それともう一つの問題もあるな。
「イノシシ魔物にエサを与えないといけないな。ドライフードでいいかな、食べるかい」
イノシシ魔物だって空腹にはなるだろうから、ドライフードを出して与えると食べる。
「ドライフードで大丈夫そうだな。よし、牧場を作ろう! 魔物を飼育して牧場を作るぞ」
よし、イノシシ魔物を牧場にして飼育するのを実行しよう。
「えっ、えっ、あれは、嘘だろ! 魔物! あの姿は、まさか、オーガ!」
平和な空気が凍り付いた。
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