第3話 『003 イノシシから逃げる』
『003 イノシシから逃げる』
地震みたいな地響きが足に伝わる。
もしかして地震じゃないかな。
しかし地震じゃないかった。
マジかよ!
イノシシが後方から迫ってきます。
そのイノシシの後方から巨大な影が。
「マジかよ。こ、こ、こ、これってドラゴン!!!!!!」
イノシシの後方から巨大なドラゴンが出現した。
大きさは家くらいの大きさ。
恐竜に羽根が生えたイメージだ。
ドラゴンは漫画で見るから知ってはいるが、本当に目の前で見ると迫力が凄い。
俺はあまりの衝撃で足が停止した。
大木をなぎ倒す足の力だった。
もう逃げようがないもんな。
そのドラゴンはイノシシに向かって口を開き飲み込んだ。
「食った!」
一口でイノシシの魔物を食った。
嘘だろ。
完全に漫画の世界だよな。
そこでわかったのがイノシシは俺を突進していたわけではなかったと。
ドラゴンに追われて逃げていたのだ。
まあ、イノシシは食われて死んだが、そうなると次は俺が食われる番か。
ドラゴンと目があった。
「俺を食べたいのか?」
ヤバい、完全に俺を食いたいって目です。
ドスン!
ドスン!
一歩、一歩と俺にゆっくり接近する。
大木なんて枝を折る感覚だ。
終わったな。
イノシシはまだ逃げれたけど、このドラゴンから逃げるのは無理だろう。
俺はドラゴンに食われるのを覚悟する。
ドラゴンが口を開けた。
俺の方に口が向かってくる。
「あああああ!」
「おい、お前の相手は私だ、ドラゴン!」
「えっ、何が起きた? 誰だろう?」
ドラゴンが俺を食う瞬間だった。
ドラゴンの横に現れた人物がいて、武器を持っている。
女性の服装を着ていて、武器はオノだ。
しかも頭には角が生えていることから人ではないのは間違いない。
どうやら女性はドラゴンと戦いをするようで、ドラゴンも女性に振り返った。
「助かった。あの女性がドラゴンと戦うみたいだな」
戦いは瞬時に開始された。
助かったものの、女性ひとりでドラゴンと戦いをして勝てる保証はない。
むしろ女性が負ける可能性が高いと思うが、戦いは激しい戦いになった。
すげえ!
ドラゴンと戦いをして互角に戦闘していた。
女性は普通の女性ではないのはわかったが、今は女性を応援しよう。
頑張れ!
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