陸
俺の話をしよう。俺は
俺たちが何故そんな事件を起こしたかというと単純に依頼を受けたからだ。政治というものは帝国いや
総理大臣に自分たちの言うことを聞く犬を据えたいというのは財閥の当然のお気持ちであったわけだ。
そのために犬養首相は暗殺されることになった。
何度生まれ変わっても到底稼げないような破格の報酬に釣られて俺たちは首相を殺し、みんな死んでいった。
俺は生き残ったから生きているだけだ。
上記のようなことを性交渉のあと
人間はアルコールの摂取や性交渉で口が軽くなる。
「懸賞金二十億円じゃったか?メジャーリーグの選手の年棒ならもっと上が幾らでも居るであろう?」
「それでも闇社会の指名手配じゃあ上位十人の額だ。俺がメジャーリーグの選手ならば死後、背番号が永久欠番にされるだろう」
「たわけが。伝説のままお主を死なせはしない。お主はこれから明日も明後日も変わらぬ日々を過ごし、ベッドの上で死ぬのじゃ」
日の出をホテルの窓から眺めながら、そんな話をした。
生まれ育ちの悪さ故に、ろくな生き方の出来なかった俺に初めて光が差した。
俺は夜の闇を走り抜け、日の当たる場所で生きられるようになった。
死んだ仲間たちは俺が殺した者たちはそれを許してくれるだろうか。
「誰が
「ありがとう」
「例には及ばん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます