交換小説
マー坊
プロローグ
にゃーん。窓の外から半野良でこげ茶色の猫、ウッキーが鳴いている。モミーはそれにいち早く気づいて、近くで寝転がり3DSをプレイしているヨヒーに問いかける。
「ヨヒー、ウッキーに餌あげてないの?朝は私が餌あげたんだから。あげといてね」
ヨヒーはめんどくさそうに半分体を起こしてモミーに言う。
「あげたよ。撫でてほしいんじゃない?」
「そうかぁ。」
モミーは少しうれしそうに言って、窓を開けた。
すると、ウッキーが入ってきた。
「なでてほしかったのかぁ~。かっわいいなぁ~。う~きうきうき~。」
「あのさぁ。いい加減その撫で方やめてもらっていい?きもいよ。」
ヨヒーがうんざりした顔で言うと、モミーは少し考えて言った。
「そうか。猫の名前がしろだったら、し~ろしろしろ~に、なるのかぁ。
あはは、おもしろ。ね?ウッキー。」
「…」
ウッキーは眠たそうな顔をしている。
「ぬっ。やっぱり可愛いなぁ…。野良だからちょこっとくさいけどっ!」
モミーがそう零すと、ヨヒーはやっと3DSから手を放して、ウッキーとモミーの隣に行って言った。
「あ、それは言っちゃダメでしょ。ほうら、ウッキー悲しそうな顔してるよ」
「えぇ?それはいつものことでしょ?ふっくらとした体にこげ茶色でふさふさした 毛、目は黄金色で垂れ目。それがウッキーの特徴」
モミーは少しもウッキーから目を離さずに、うっとりと言った。
「うん。そうだね。でもあともう一つ。ほら、ウッキーの肉球」
◆◆◆◆◆◆◆◆
「KITANAI」
「ごめん、聞こえなかった。」
「ふッ…!」
モミーは笑っている。
「…やっぱりジャギィノス倒せなかったや…。」
しれっと話題をそらした。
◇◇◇◇◇◇◇◇
それでもモミーはどんな話題にだってついてくる。
「ん。ジャギィノス?私は倒せるよ!ちょいとやらせてみぃ!」
「………」
「ぬ。おぬし私の言うことを無視するか。許さんぞぉ…!」
「ん?なに?ごめん今集中してるんだ」
ヨヒーのその言葉にモミーは半ば呆れてまた話し出す。
「うぅーん。うちの3DS悲しいことに【R】ボタンが聞かないからなぁ…
ダッシュがきかないって!致命的だよホント…」
「………」
相変わらず無視をするヨヒーをモミーもまた無視して、喋りだす。
「ね、明日は学校だけど。宿題やった?」
「やってないけど」
「はは、またか。遅刻はしないようにね」
「何言ってんの。するにきまってるじゃん」
「ハハハハハハハハハハ」 乾いた笑い。
こんな他愛もない言葉を交わすモミーとヨヒーは、これから何が起こるか、何も知らなかったのである。
◇◆あとがき◆◇
こんにちは~。マー坊と2号で~す。
このお話、ぜ~んぶアドリブなので、どんな風にお話の展開が転ぶか、わかんないんですよね~(笑)
投稿頻度は不定期!次もお楽しみに~
交換小説 マー坊 @wu-tang
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