17

 鈍く光る縄をぐっと引きながらイーサンは話す。

「まぁ、こいつの判断は漆黒としても正しいとは思いますよ。どこの誰に報告を上げるかによっても、情報の扱われ方って変わりますからね」

 報告を上にあげなかったユアンの行動の事だ。漆黒の彼が言うのであれば間違いは無いのだろう。

 だが続く言葉の意味について真咲はいまいち理解が追いつかないらしく、慌てて周囲をチラチラと様子をうかがってしまっていた。

「……真咲様、無理して理解しようとしなくて良いぜ?」

「うっさいわね」

 隣にいたカルロスがそれにすぐに気づいたようだが、おそらく声のかけ方は間違えていた。

 すぐに不機嫌そうに頬を膨らませた真咲に、様子を見ていたディーヴァが仕方がないなぁと言わんばかりにカルロスから顔を隠すように翼を広げていた。

 そんな些細なやり取りをこっそりと見ていた奈緒は心が朗らかになるのを感じつつ、真咲にも理解がしやすいようにイーサンは再度説明をしてくれた。

「なんて言うか……結局、僕らも一枚岩じゃないってことですよ。大きなまとまりで言えば隊長、副隊長の指示の元、僕達は動いていますけど。それでも数は多いから、いくつもの小隊に分かれているのは当然だけど、必要に応じて個々に付いている奴らもいる。さらに言えば陛下や殿下直属の奴らだったり、あっちの方にいる奴らもいる。この国のどこかしらにいるんで、考え方なんてバラバラってわけです」

「そういうものなのね。全員があの隊長の下で皆動いているもんだと思っていたわ」

「いろいろとあるんですよ。ちなみに深紅の方がもっと複雑だったりしますよ? 人数がそもそもとして多いんで」

 集団でいる以上、思想が違うのは当たり前だ。その中でただ一つ、どのようなやり方であろうときちんと結果を出せば評価される。

 学生の時はあまり分からない世界ではあったが社会人になってみてよく分かる。

 結局のところ、集団で同じ方向を向いて突き進むというのは極めて困難であるということだ。少人数ならまだしも、それが百、千と数がいればより困難さは極まるし、派閥だって確実に出来るのは目に見える。どこに行っても付いて回るような問題だった。

「……あんた、結構大変なのね」

「こう見えていろいろと苦労してるんだぜ? だからちょっとぐらい労わってくれても良いと思うんだけどなぁ」

 まだ学生の真咲はそれでも少し理解しきれずにいる様子だったが、それほどに大変なのかとカルロスを見上げた。が、すぐにイーサンは否定した。

「あ、こいつ結構うまくやってるんで、そんな苦労してませんよ。ってかさ、なんで真咲様に敬語使わねぇんだよ」

「あたしがいらないって言ったのよ。鳥肌が立つから」

「……ああ、まぁ、分からなくもないです」

「よぉし、イーサン。後で話な?」

「言葉で勝てないくせに何言ってるんだよ」

 はんっ、とイーサンが鼻で笑い、カルロスの口元の笑みが僅かにひきつった。

 どうやらイーサンの方が一枚上手らしく、真咲が面白いものを見つけたように、にんまりと笑みを横で浮かべていた。

「ああ、そうそう。うちの隊長達もそうですけど、深紅の方の隊長達も、派閥で言えば殿下側です。ってか、殿下が連れてきている時点で分かったことかもしれないんですけど」

「ああ、言われてみればそうね。何か理由でもあるの?」

「元々は殿下のお目付け役だったらしいんですよー。だからそれじゃないですかね? あ、僕ももちろん殿下派ですから!」

「じゃなかったら困るわよ」

 そもそもとしてランスロット側でなければ、こうして護衛として選ばれることは無かったのは明白だった。

 全てとは言わないが納得した雰囲気を出す真咲はちらりとイーサンの下へと見て、そして様子を見ていた奈緒へと視線を向けてきた。

 それでこれ、どうしよう、と言わんばかりに。

 奈緒としてはもう少し触れないでおこうかと思ったが、真咲の眉尻が段々と下がっていくのを見てしまっている以上、そろそろと触れておくべきかとようやくイーサンとオリヴィアに声をかけることにした。

「それで二人とも、いつまでそれで遊んでいるのかしら?」

「いやぁ、つい、楽し……じゃなくて、練習って大事じゃあないですか」

「そうですよ、奈緒様。こうして協力してもらっているわけですし」

 本当に楽しいと言わんばかりのイーサンと、至極真面目そうな顔をしながらも声を弾ませているオリヴィア。そしてその下のいるユアンが悲痛の声を上げた。縛られたまま。

「全く協力していませんがね?! 何なんですか貴方達、いい加減に解いて欲しいのですがね?!」

「はーい、ちょっと我慢しましょうねー? やっぱりこう結ぶのが一番かしら」

「確かにそうかも。その方が時間かからないし楽」

「ぅぐっ、だ、誰か、たすけっ!」

 さらにぎゅっと縄が身体に食い込んだらしいユアンが少し苦し気な声をあげるが、それでも元気にもがいているのでだいぶ手加減はされているようにも見える。

 この場で唯一助けられるであろう深紅の二人と言えば、気持ち距離を置いた場所に控えており、ギルバートは視線を外し、カルロスが呆れた顔を見せていた。

「うーん、邪魔すると怒られるからなぁ」

「こいつら怒らせたのが悪いだろ」

 欠片も止める様子がなく、ユアンは悲愴に顔を歪めていた。

 しかしそれもこれも因果応報。全ては自分が起こした結果であるため、奈緒は一切止める気に慣れず、むしろ神妙な顔つきでその様子を眺めていた。

「あの糸、使えるわ。レオナ、次はあれで縛ってから掃除しましょ」

「はい!」

 掃除をしている間、ユアンが大人しく待っているはずがない。それならば縛ってそのあたりに転がしておく必要がある。加えてオリヴィアの練習にもなるのだから一石二鳥だ。その時になったらレオナも協力してくれるだろうし、男手ならギルバートもいる。なんと言う完璧な布陣であろうか。

 奈緒とレオナがうんうんと頷いている様子を横から見ていた真咲とアリッサはひっそりと引いていたが、奈緒は全く気づけなかった。

 

 二人の苛立ちがようやく収まったらしく、解放されたユアンはふらふらと椅子にどかりと腰を下ろした。

「殺されるかと思いましたぁ……」

「だったら今後、余計な喧嘩を売らないことね。前回もルイスに喧嘩売ろうとしていたじゃない」

「喧嘩じゃありませんって。ちょっと気になったものですから」

 好奇心は猫をも殺す、という日本の慣用句があるが、本当にそうなるのではと奈緒は内心想像をしてしまう。

 ユアンはこの開発局の人間だ。好奇心無くしては日夜研究、開発なんて出来やしないのだろうというのは想像に安いとはいえ、この調子では本当に命がいくつあっても足りないのではと心配になってくる。

 前回、妙にルイスに好奇心の目を向けていたが、もしあの場でギルバートが止めなければどうなっていたことか。静がいたとはいえ考えたくもない。

「気になったことって?」

「彼、漆黒なのでしょう?」

 ユアンは間違いなく、たった一度顔を合わせたというだけで言い当てた。オリヴィアとイーサンの視線に鋭さが混ざるが、ユアンはそんなものを一切気にせずに続けた。

「しかも相当な実力を持っている。これを見つけられたのはもちろんですが、綺麗に一撃で貫いていましたからねぇ。おかげで楽に修理できましたよぉ。あんな芸当出来るのは深紅や神殿の騎士では出来ない芸当、つまりは漆黒というわけですねぇ。とはいえ、気になったのは彼の立ち居振る舞いですが」

「……見た目の事とか」

「ああ、見目は異国人と同じですが、この国の国民ではないんです? 言葉等々の癖は全く見受けられなかったので。ああけど、漆黒にいるくらいですが、矯正している可能性もぬぐいすてられませんが、ねぇ?」

 ユアンは肘掛に寄りかかり、鋭く視線を寄越す二人へと笑みを向けた。

 しばらく続く無言の睨みあいは、オリヴィアが先に視線を外したところで決着がついた。

「……ルイスが、この国の国民っていうのはあっているわ」

「おや、やはり」

「気持ち悪いくらいに言い当ててくるわね、貴方」

「ふふっ、観察が癖でしてねぇ」

「あっそう。けど、それ以上は言わないわよ」

「おや、そうですかぁ。他にも気になるところはありましたが……」

「もう一回縛ろうかしら」

「ひぃっ!」

 さらに追及しようとするユアンに、オリヴィアがすかさず鈍く光る縄を出現させ、パンッ、と良い音を響かせた。反射的に、ユアンが小さく身を丸め、小さく悲鳴を上げた。

 何故だろうか、二人のその様子を見ると調教、なんて言葉が浮かんでくるのは。

「ほら、もう用事が終わったでしょう?! さっさと帰ってくださいよ!」

「そうね。ちょっといろいろと戻って整理しなきゃだから、今日は帰ることにするわ。けどまたすぐに来るわね」

「なんでですかぁ!」

「整理整頓清潔清掃! これ大事よ!」

 このよく分からない山々を放置したままにしてはおけない。すぐにまた異質な匂いを発生させるなにかが生まれ、見たくもない虫がどこからか入り込み、どぶ色の液体が床を濡らすのだ。

 思い出すだけで鳥肌が立つあの光景を、奈緒は絶対に二度と見たくは無かった。

 喚いているユアンをそのまま放置し、さてさっさと戻ろうと奈緒が踵を返す。とその直前、ユアンから小さく、あ、と声が漏れたのが聞こえた。 

「そういえば紫の聖女様。お帰りの前に一つお聞きしたいことが」

「奈緒で良いわよ。何よ、帰れって言ったり、待てって言ったり」

「失礼いたしました。大事なことを聞くのを忘れておりまして」

「大事なこと?」

 ただの好奇心からのものか。真実、本当に大事なことか。

 奈緒が訝しげに紫の瞳を細めながら、問い返せばユアンは椅子から立ち上がった。

「はい。何故、我らが神が眠られたのか、というのはご存じで? それと、その者達の目的等、分かっておりますか?」

「知りたい理由は?」

「状況が状況なので。情報源は手広くした方が良いと思いませんかぁ?」

「……なんで、そこまでするのよ」

「ですから言ったではありませんかぁ。僕は慎み深い、信徒であると」

 不要な情報は流したくはなかった。とはいえ、ユアンが想像以上に情報通であるということはこれ以上ない収穫だった。

 この場に伊織がいれば、ユアンの言葉の真実が分かるだろう。

 だが奈緒はあくまで直感ではあったが、嘘ではないと分かった。真実かどうかまでは判断できないが、ユアンはこれまでのやり取りの中、一度だって嘘は無かった。

 そらされない鳶色の瞳を目の前に、奈緒は深く息を吐きだした。

「……そういえば貴方達にも、伝えてなかったわね」

 昨日の顔合わせのような時には、そこまで護衛の騎士達には話をしなかった。

 視界の端にいる真咲の様子を見る。

 真咲は奈緒の視線に気づき、うん、と小さく頷いてくれた。

 奈緒は改めてユアンを目の前に立ち、見上げた。

「天の神、アルカポルスがどうして眠ってしまったのかは分からない。けどもずっと、ここを守っていたのだろうと言うのは分かるわ」

「ずっと、というと?」

「ここ最近の話じゃないのよ、眠られてしまったのは。おそらく……もっと前、十年単位くらい前かもしれないけれども。それにしたって、気づくのにあまりにも遅すぎたわ」

 驚愕をしている様子が見て取れる。ユアンが口元を手で覆い、言葉を選んでいるのか、それとも思考を回しているのか、鳶色の瞳はあわただしく動いている。

「……相手の、目的は分かっているのでしょうか?」

「ええ。天の神、アルカポルスから別の神へと挿げ替えようとしているのよ」

 まるで追い打ちのようであったが、知りたがるユアンに隠す必要はなかった。

「敵の素性はまだ不明。どういった神であるかも、私達はまだ分かっていない」

「……もし、それが為された場合。奈緒様方は一体どうなるので?」

「予想はつくでしょ? 貴方なら。それに今、静がどういう状態であるか」

 無事では済まされないのは確実。

 たかが噂、されど噂でさえ、静はあのような状態になっているのを目の前にしている今、おそらく敗北すればそこにあるのは死、だ。

 ユアンはもちろん、この事実を知った護衛の騎士達からの動揺が伝わる。

 予想していた通りだ。とくにオリヴィアは静をよく知っているからこそ、一気に顔を青ざめ、口を両手で覆い隠していた。

「……ええ、分かりました」

 まだ動揺を隠しきれないでいるユアンはゆるりと頭をふり、俯きかけていた顔をぐっと上げた。

「お教え下さり、ありがとうございます。奈緒様」 

 胸元に手を置くだけの礼のようなものをしたユアンに顔には笑みはなく、ただひたすらにまっすぐに奈緒を見つめている。それを受け、奈緒はふっと表情を和らげた。

「その慎み深さ、是非とも掃除にも向けて欲しいものだけど」

「人間、向き不向きがありますからねぇ」

 適材適所と言う言葉がある通り、誰にだって向き不向きはある。それは奈緒も理解している。

 が、この有様になるほど放置されるのはまた別の問題だ。

「……分かったわ」

「では」

「しっかり教育するわね」

 奈緒は決心した。

 それならば最低限、出来るように教育しようと。

 不向きであるとはいえ、欠片も出来ないということでは話にならない。せめて努力した痕跡ぐらいは見せてほしいものだ。

「じょ、冗談でしょう?」

「本気に決まっているでしょ? ああ、もちろん次からにするから安心して」

 とにかく、今日は急いで大神殿に戻らなくては。

 得ることが出来た情報はかなり重要なものだ。奈緒はまた巣窟になりかけている部屋を見渡し、またすぐにでも訪れようと決めた。

「それじゃあ、今度こそ大神殿に戻るわね。これ以上汚したら承知しないわよ。後、何か分かったら教えてちょうだいね」

「……仕方がありませんねぇ。これ以上荒らされないよう、しっかりと情報を吟味しなくては」

 はぁ、困った困った、とユアンはすぐに素行を崩し方を肩を竦めた。そしてまたあの人を食ってかかる笑みを浮かべている。

 仕方がないと言いながらも、きっとユアンはそれなりの事を調べ上げるのだろう。それか何かしらの魔具を開発するのか。いずれにせよ、強い味方を得たことには変わらなかった。

 奈緒は急ぎ大神殿に戻る為、オリヴィアへと顔を向けた。

「オリヴィア、すぐに大神殿に――」

 振り向く勢いが良すぎた。なんてことは無い。しかしその時に視界が大きく歪み、身体の力が一気に失った。

「奈緒様っ?!」

「おいっ! 真咲様!」

 慌てて声をあげるオリヴィアよりも早く、傍にいたユアンが傾く奈緒の身体を受け止めた為、床にたたきつけれると言うことは無かった。

 ぐらぐらとゆれる視界の中、駆け寄ってくるオリヴィアの後ろ。真咲がいた場所へと視線を必死に向ける。

 直前、オリヴィアの声の他、カルロスが真咲を呼ぶ声が聞こえた。まさか、とは思いたかったがしかし、真咲も同様に倒れこみ、ぐっと瞼を強く閉じていた。

「真咲様……! おい、しっかりしろ、おい……!」

「真咲様、真咲様?!」

 揺り動かしはしていないが、カルロスは必死に真咲を呼び掛ける。あれほど表情が変わらず、つんけんしているアリッサさえも、悲鳴じみた声で真咲を呼び掛けている。イーサンも駆け寄り、顔に手をやったりと具合を急いで診ている様子が見えた。

「奈緒様……っ、これは、一体……」

「……へいき、ではないけど。ちょっと待って、眩暈というか……」

 ユアンが不安げに奈緒を見下ろしている。安心させるように笑顔を浮かべようとするが、きっと今は酷い顔をしているはずだ。

「無理に話さないでください、奈緒様。オリヴィア」

「ええ、分かっているわ。けど……、二人同時だなんて」

 いつの間にか傍に駆け寄っていたギルバートが険しい顔を浮かべ、オリヴィアはイーサンと同様に奈緒の身体を診始めている。立ちすくんでいたレオナへ視線を移したに奈緒は手をわずかにあげれば、レオナはその手を両手で握りしめるため駆け寄ってくれた。

『……奈緒』

 静かに、傍にいる黒猫が奈緒を呼ぶ。ぺたりと床に座っているように見えるが、どこか身体がゆらりとわずかに揺らいでいるようにも見えた。

「……レオナ、メルを抱えてくれない……?」

「え、あ、はいっ!」

 レオナが慌ててメルを抱き上げる。メルはぐったりとレオナの腕の中に身体をあずけ、長い黒い尾は垂れたまま動かない。

「オリヴィア。急いで大神殿に戻りたいのだけど」

「え、ええ、それは……ですが、奈緒様も真咲様も」

「駄目よ。すぐに戻らないと駄目なのよ」

 話をしているうちに視界が揺らぐのが収まってきた為、奈緒はユアンの腕に手を付きながら立ち上がろうとする。

「いけません、まだ起きては……! 今朝食べた食事とか、そういったものに何かが」

「違うわ」

 オリヴィアの言葉を遮り、奈緒は首を横に振った。

「馬車まで送りますよ」

「あら、優しいのね」

「何を言うんです? 僕は元から優しいのですがぁ? それで違うとは?」

 心底そう思っているのかはさておき、ユアンの変わらぬ言動のおかげで奈緒は少しだけ落ち着きを取り戻した。

「静よ」

「静様?」

「ただしくはユフィアータ、だと思うのだけど」

 奈緒はユアンの手を借りてようやく立ち上がる。それを見てカルロスが真咲の比べて小さな身体を抱え上げた。肩に止まっていた空色の鳥は力なく真咲の胸元に落ちている。

 ああ、急がなければ。しっかりしなければ。

 震えそうになる声と、気が遠くなりそうな意識を叱責しながら、必死に言葉を紡いだ。

「眠り、かけているわ」

 ああ、神様。なんで、こんなに急なのですか。

 奈緒は眠る天の神、アルカポルスに届きもしないと分かっていながらも問わずにはいられなかった。

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