長期入院から退院した気管支喘息さん

中学1年生の3学期、仮退院して地元の公立中学校に1週間通う「体験学校」を経て、ようやく中学2年生の1学期の途中で退院することができた。

退院の日、医者は「本当は退院を許可できないが、君の父親がどうしても退院させると言うから退院なんだ」と告げられた。その言葉が気になり、後日父親にその理由を尋ねると、「お金が勿体ないから」と答えた。普通なら「酷い!」とか「私のことをもっと考えてよ!」と思うかもしれないが、私は「なるほどね」と冷静に受け止めた。


自宅に帰ると、母親はすでに家を出ていなくなっていた。中学2年生の頃、公立の大人数に圧倒され、いじめられているわけではないが、毎日涙目で学校に行くのが辛かった。その中、長女が母親と共に家を出ていき、中学3年生の時、修学旅行から帰宅すると二女の姉が母親とともに自宅を出る準備をしていた。

最後に、母親が私に言い残した言葉は「お父さんには、絶対に言うなよ」だった。


少しでも味方がいると信じていたが、この出来事がきっかけで「私には味方が一切いない」と痛感した。


ご飯の作り方も知らなかったし、毎日洗濯をしなければならないことも理解していなかった。おそらく、制服も靴下も何もかもが臭っていたに違いない。とにかく毎日テーブルに置いてある千円でなんとか生き抜くしかなかった。しかし、その千円も学校でしばしば盗まれ、食べ物を買うことができないことも多かった。教師に相談することは、経験則からしても無駄だと分かっていた。だから、その日の夜ご飯は我慢して過ごすしかなかった。

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