第2話 森の家

辺境の森での生活にも慣れ始めたアレク。日々、丸太を振り回しモンスターを倒すことで、彼のスキル「丸太使い」のレベルは着実に上昇していた。森の動物たちとも仲良くなり、彼らを傷つけることなく共存できるようになっていた。

ある日、いつものようにトレーニングを終え、木陰で一休みしていると、アレクの頭に新たなスキルがインプットされた。それは、なんと「ログハウス建築」のスキルだった。

「ログハウス建築……?」

アレクは首を傾げた。丸太を扱うスキルは理解できるが、建築とはまた違った能力だ。しかし、すぐにそのスキルがどのように使えるのか理解した。

アレクは早速、スキルを起動し、頭の中に現れたログハウスの設計図を参考に、森の木々を伐採し始めた。彼のスキルのおかげで、巨大な木々をまるで玩具のように扱い、あっという間に丸太を量産できた。

さらに、最近覚えた「丸太斬撃」というスキルを使えば、丸太を正確に加工することもできる。まるで、木製の工具を操っているかのように、丸太を削ったり、釘を打ち込むように組み合わせていく。

数日後、アレクの手によって、見事なログハウスが完成した。窓からは森の緑が溢れ、暖炉の炎が部屋を優しく照らす。アレクは、自分自身で作った家に満足し、満面の笑みを浮かべた。

「これで、雨の日も風の日も安心して過ごせるな。」

アレクは、このログハウスを拠点に、森での生活をさらに充実させるつもりだった。

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