セカンドステージへ




 夕陽が滲んで空に溶ける。

 輪郭を覚束なくさせる夕暮れの教室は、まるで飽和した砂糖水の中のようだ。

 差し込む橙色に染まる天使の姿にふと現実を忘れる。


「ここは、どこなのです?」


 少し不安そうな仕種の彼女はあまりにも美しかった。

 黄金の髪、宝石の瞳、白磁の肌。ガラス細工の麗しい甘さに、心まで蕩けてしまいそう。

 魅了し……って言うかこの状況って肌色過多な金髪美ロリっ娘を僕が教室に連れ込んだようにしか見えませんよね?

 教師とか他の生徒に見られてきた僕の積み上げてきたマジメっ子のイメージが崩れてしまう。優等生ではないよ、成績は下から数えた方が早いから。


「あ、えと、学校。ていうか、下界? なんだけど……」

「げ、下界なのです? どうして私がここに」

「それは……ごめん。もしかしたら、あの時の光に巻き込まれたのかも」


 咄嗟に退いたつもりだけど、遅かったのかもしれない。

 もう訳なさに頭を下げれば、ロリルちゃんはわたわたと慌ててしまう。


「そ、そんな。キョウイチさんがなにかしたわけでもないのです。どうぞ頭を上げて。幸いにもグラーヴィアさんが調査から帰ってきたタイミング、私がいなくても神殿の混乱は最小限で済む……済むはず、なの、です」

「ちょっと自信ないじゃん」



 リサ、そのツッコミは止めてあげて。

  

「あ、いえ、戦力としては私が一番下ですし、グラーヴィアさんさえいれば食糧も問題なし。神殿の維持はできるのです。でも、彼女が一番動揺して私を探し回りそうだなぁ、と」


 その様子が簡単に想像できてしまった。


「ねえ、とりあえず誰かに見つかったらヤバいし場所変えない?」

「やっぱりまずいよね」

「うん。キョウくんが天使コスの金髪幼女を学校に連れ込んだって噂になるし。あと、薄着過ぎて羽根が背中から生えてるの丸分かりじゃん」


 僕は学生服の上をロリルちゃんに被せて、目立ちすぎる容姿が見えないように隠しながら学校を脱出する。

 見た目はテレビでやってる警察が犯人を連行する時みたいになってるのですごく申し訳ない。


「おー、恭の字!」

「あれ、浜っち。まだ帰ってなかったの?」

「おお。数学の課題提出してねえってんで居残りだわ」


 途中、廊下でクラスメイトの浜っちに会った。

 浜田武雄はまだ・たけお。今の時代に燦然とリーゼントスタイルの体格のいい男子だ。

 身長は百八十センチを超えているので、並ぶと僕の小ささが際立ってしまいちょっと悲しい。

 でもお互いの呼び名で分かるように仲は良く、時間の合う時は一緒にゲーセンとかカラオケで遊んだりしている。


「そういう恭の字はどうした。確かバイトの日じゃなかったか?」

「あ」


 忘れてた。同じ時間に戻ったんなら、当然この後はバイトの予定だ。

 あとで急病で休む電話しとかないと。


「てか、そいつなんだ?」

「あっ、まあ、色々あるけどまた明日でっ」

「お、おう?」


 詮索されたら困るので早々に逃げ出した。

 リサもロリルちゃんを隠すように位置取りをして、人目を避けて昇降口へと向かう。


「どうしよう。とりあえず、僕の家でいいかな?」

「うん。アタシんとこ、アニキがだいぶ女癖悪いからロっちゃん連れてくのムリ」

「すごい嫌な理由」


 でも実際それなら難しいか。


「なら、ロリルちゃん。僕の家に移動するね」

「は、はい。お願いするのです。というか、これはいつまで被っていれば……」

「ほんと、ごめん。でもさ、天使さんの羽根を見られるわけには」

「え、消せますよ?」


 最初っから確認しておけばよかった。

 僕らの行為はだいたい無駄なようでした。





 ◆




「そうだ、アタシ別行動ね」

「へ? どうしたの?」

「ほら、ロっちゃん。羽根隠してもいかにも天使なうっすい服のままじゃマズいっしょ? 近所の後輩にいらない服譲ってもらってくる」

「あー」


 僕じゃそこまで気が回らなかった。

 リサは「先にひとっ走り行ってくる!」と全力疾走。中学の頃は時々僕の家に遊びに来てたし問題はないだろう。

 僕たちは警察官の職質に怯えながら、おっかなびっくり帰路につく。

どんぐりの木が植えられた“つむぎ公園”を通り過ぎてしばらく歩き、見えてきた青い屋根の大きい一軒家が僕の家だ。

 庭アリ、花壇アリ、駐車場アリ、ベランダアリトラウマアリ。父子家庭で家事に手間をかけられないということもあり、ドラム式の洗濯機に食洗器、ロボット掃除機などの便利家電製品をお父さんが一通り揃えている。

 浜っちは遊びに来た時それを見て「ぶるじょわじー……」なんて言っていたっけ。


「ここがキョウイチさんのお家ですか……」

「神殿と比べたら小さいけどね」


 僕の部屋は二階にある。幸い銀行メンなお父さんはまだ帰宅していないので問題ない。

 板張りの床が珍しいのかロリるちゃんは足元を見ながらとんとんとリズムを刻んでいた。

 

「あ、二階には幸福至上大霊仏マカラハ様の祈祷室があるから、僕の部屋以外には入らないでね」


 具体的には死んだお母さんの部屋に近付けないための発言です。

 荷物こそ片付けたけど、今も使用せずに放置している。やっぱり色々あったから、荷物置き場に人を近付けるのも僕が近付くのも気後れしてしまう。

 

「祈祷室ですか。キョウイチさんの家は信仰心が高いのですね」

「ごめんなさい、単なる冗談。入っちゃダメな部屋があるからーってだけです」


 敬虔な方には通じなかったため、しっかり謝罪して僕の部屋に案内する。

 壁には偉大グレートなる英雄プロレスラーのポスターがでかでか貼られている。

 それ以外は勉強机にベッド、本棚にテレビ。僕はソシャゲメインだから家庭用ゲーム機は持ってなくて、パソコンとスマホのみだ。

 他に目立つのは握力増強用のグリップとダンベル、自宅用の懸垂バーくらい。


「……なぜ、半裸の男性の絵が?」

「彼こそが閃光の魔術を生み出した、僕の尊敬する男の中の男なんだよ。憧れだね」


 とりあえず座ってもらって、台所からグレープフルーツジュースを持ってくる。

 喉を潤しているとインターホンが鳴った。たぶんリサだろう。めちゃくちゃ走ったのか、来るの物凄い速かった。


「ぜっ……はっ……おまたっ、ぐほぅ」

「はいはーい、とりあえず息整えて。グレフルジュースもあるよー」

「さんっ、くす……」


 持ってきた四つの紙袋を床に置いて、冷たいジュースを一気に飲み干しようやく一息。

 これでようやく現状についての話し合いだ。


「じゃあ……まず。なんでロリルちゃん呼びになってんの?」

 

 えっ、そこ?

 息を整えたリサがじとーっとした目で僕を睨め付けている。


「いやあ、実はさ。ちょっと神殿で、話す機会があって親しくなれたんだ。あっ、親しく、なれた、でいいんだよね……?」

「ふふ、心配しないでも大丈夫なのです。お互い、歩み寄ることが出来ました」

「ふーん?」

 

 微妙に納得し切れてない感じだけど、それ以上は突っ込んでこなかった。

 自分でトントンと眉間の皺を解したリサは、ゆっくり深呼吸する。


「ま、いいよ。ってか、もしかしないでも光がばーってなった時、いっしょにいた?」

「うん」

「じゃあ、理由はそれ……でもないんだよね。実はさ、アタシは部屋で寝る前のトレーニングしてたんだけど、途中でモモさんが訪ねてきたの。んで、ちょっと話してたらいきなり光が出て、気付いたら教室にいたんだよねー」


 あれ、それが事実なら。


「なのにモモさんこっちに来てないしー」

「なら、なんでロリルちゃんだけ?」

「うーん、わっかんない」


 僕たちが頭を悩ませていると、ロリルちゃんが遠慮がちに手を挙げた。

こうなると、やはり頼みの綱は【終末世界サルベージャー】しか残っていない。

 しかし今は起動しておらず、タップしても特に反応はなかった。

 考え込んでいるとロリルちゃんがおずおずと手を挙げる。


「なんとなくの、推測に推測を重ねた仮説はあるのです。過去に、聖天使が下界の民と守護契約を結んだことはあります。あの時、私たちが交わした握手をきっかけに、なんらかの霊的な繋がりが生まれた。なので、キョウイチさんが下界に戻る際に引っ張られた・・・・・のでは、と。あ、“じゃあ僕のせい?”みたいに落ち込まないでくださいね、変な意味はないので」


 先回りしてへこむのを止められてしまった。

 その優しさが嬉しくも申し訳なくもある。でも僕が気にしたら彼女もやりにくいだろうし、小さく頭を下げて話を進める。


「それって、もしかして僕があっちに行かないと、ロリルちゃんも戻れない?」

「ううん、そんなことはない、と思うのです。伝承では契約した民を残して帰れていますから。でも、あくまで昔話でこういうのがありましたよー、以上のものではないので」

「そっか」


 彼女も伝承についてそこまで詳しくはないとのこと。


「結局、アタシらの時と一緒で、いつ戻れるかどうか分かんないって感じじゃない? 逆に言ったら、アタシらみたいになんかの拍子でぽぽーんと帰れるかも」


 たぶんリサの言う通りだ。

 あとはもう、僕たちの時と同じように、転移したタイミングに時間経過なしで戻れるのを祈るくらいしかない。


「ってことで! ロっちゃん用普段着もってきたよー。その天使服もかわいいけど、こっちだと目立つし着替えよ着替えよ」

「え、あ。ありがとう、ございます?」


 リサの勢いに押され、ロリルちゃんは困ったように小首を傾げていた。

 なんだかんだ、二人は仲がいいのかも。


「で、キョウくんはいつまでいんの?」

「あっ、ごめん」


 そりゃそうだ。

 僕は一時退室し、廊下で待機する。するとしばらくして二人に呼ばれ、再度部屋に入る。

 そこには、現世の服を着た輝きの聖天使ロリルティニアさまがいた。


「ど、どうですか。変ではありません?」

「い、いや、すっごく、かわいいと思うよ」

「それなら、よかったのです」


 自信がないのかちょっとおどおどしてたけど、まっすぐ褒めれば恥ずかしそうに微笑む。

 元が麗しいだけに現世の衣装もちゃんと着こなしている。リサがコーデするわけだし、色調も統一されていて素直に可愛らしいと思う。


「でもさ……ねえ、リサちゃん?」

「なーに、キョウくん」

「なんで聖天使様に地雷系ギャルファッションやねん!?」


 完璧、ちっちゃなギャルだけどね!

 黒の刺繍入りキャップ、肩出しの灰色長袖トップス、ショート丈のスカートにボーダーのニーソックス。ところどころにチェーンや金属製のアクセみたいなので飾られている。

 ついでに小道具としてロリポップまで。さすがにがっつりメイクとかはされてないみたいだけど。

 

「なんでこんな挑戦的なの? ロリルちゃんだよ? 清楚系の方がよくない?」

「はー、これだから男子は。どうせ困ったら白のワンピース着せとけばいいと思ってんでしょ? そんなんつまんないしー。だいたいさ、よく考えてみ? アタシの後輩だよ? こーゆー趣味に決まってんじゃん」


 ギャルの後輩はギャルという順当な説得力で論破された。

 ロリルちゃんの方はロリポップを口に含んでちょっと嬉しそうにしている。 


「私、この服好きですよ? あとこのキャンディ美味しいのです」

「あぁ……」


 ソーダ味のキャンディはないからね、聖界。

 考えてみれば露出度的には天使服が上だし、ギャル服も相対的には清楚。本人が気に入っているならきっと問題はないのだろう。


「よーし、それじゃ晩ご飯食べに行こ……あれ、お腹、減ってない?」

「僕らご飯食べてから戻って来たしね」

「じゃあデザート! 神殿じゃ食べられないようなジャンクなヤツで攻めてくよー!」


 リサはロリルちゃんの手を取って駆け出す。

 きっとああやってはしゃいで、不安にならないようにしてあげてる……わけないよね。僕もリサも基本ノリと勢いで生きているのだ。

 デザートって言ったらデザート以外の意図はありゃしません。


「わわっ、リサさん、待って」

「急いで急いで! コンビニ閉まっちゃう! アタシが本場の国に知られたら怒られそうな“あずきわらび餅きなこ黒蜜ジェラード”の甘美さ教えちゃるから!」

「リサ。風の噂で聞いたけど、僕たちが普段使っているコンビニは遅くなっても閉まらないらしいよ?」

「マ? (それマジで? の意)」

「マ(僕はココナッツの方が好きの意)」


 

 そうして僕たちはコンビニに向かった。

 ロリルちゃんは天使の羽を隠しても目立つ容姿をしているから、リサもいるしで注目を集めてしまったのは言うまでもない。

 三人並んでコンビニの前でアイスを食べ、見慣れない商品に目を輝かせるロリルちゃんに色々と説明をして、夜が近くなり藍色に染まる空の下で僕たちは馬鹿みたいに燥いだ。うち二名は“みたい”ではなく純正のバカだ。


「へへ。なんだか、久しぶりに遊んだ気がするのです」


 聖界のことは心配だろうが、災厄の来ない土地でロリルちゃんはとても寛いだ表情をしていた。本当は、こちらの方が彼女の素なのかもしれない。

 いつ帰れるかは分からないけれど、ここにいる間くらいは役目や責任を忘れてほしいと思ってしまう。

 帰宅した後、お父さんに「ホームステイ先で火事が起きたのでしばらく泊めてほしい」と頼み、寝床の確保もおっけー。

 

「今日はありがとうございました。下界で不安だったけど、キョウイチさんとリサさんがいてくれてよかったのです」

「ちょっとは恩返しで来たならよかったよ。明日は、今流行りのオシャレ飯“牛丼”を食べに行こう」

「はいっ、楽しみにしているのです」


 寝る前、ロリルちゃんと少しお話をした。

 嬉しそうな彼女を見て、もう学校サボってもいいかな、なんて僕は考えた。

 そうして、眠りにつき。

 朝になると、輝きの聖天使ロリルティニアの姿はどこにもなかった。




 ◆




「へ? ロっちゃん、もういなくなったの?」


 翌日、登校して今朝のことを話すとリサはあんぐりと大口を開けていた。

 寝具は乱れたまま、部屋を出た形跡もない。おそらく、部屋で就寝中に忽然と消えた。僕たちの例を考えれば、聖界に戻ったんだと思う。


「なんだー、せっかく色々プラン立ててきたのにー。てかアタシらの時よりだいぶ早くない?」

「うーん、なんというか……サービスタイム、だったんじゃ、ないかな?」

「サービスタイム?」

 

 彼女の消えたベッドを眺めながら僕は出来の良くない頭を働かせて色々考えた。

 アプリの名称であるサルベージャーというのは、救助者という意味らしい。

 だとしたら僕たちが聖界に行ったのは、救いを求める誰かがいたからで。握手のタイミングで元の世界に戻れたのは、少なからずロリルちゃんの心が救われたから、なのではないだろうか。

 彼女がこちらに来てしまったのは、単なるサービスタイム。

これまで頑張って天使様がほんの束の間だけ休息をとれるように与えられた時間だったのかもしれない。

 それこそ、聖意さまの思し召しってやつだ。


「そうなん?」

「いや、ほんとのことなんか僕も分かんないよ。でも、そう思った方がよくない? ってだけ」


 戦いの最中、ささやかな出会いが、心安らぐ瞬間があった。

 小さな体で聖界のために頑張る彼女に与えられる優しさがあったんだ、って思いたいじゃないか。


「……そうかもね」

 

 不意にリサが顔を上げる。

 視線の先には教室の窓に切り取られた空。

 透き通る青の向こうには、彼女のいる聖界があるのだろうか?

 僕は静かに笑みを浮かべ、遠い空を舞う小さな聖天使さまの姿を幻視した。




 ◆




 なお、その日の放課後のことである。

 ちょっとイイ感じにセンチメンタルな学園生活を過ごした僕たちは、またもや謎の光に包まれてここではないどこかに飛ばされました。

 しかも今度は灼熱の太陽が照り付ける砂漠。

 見渡す限り砂と岩しかない地獄のような場所だった。


「あっつい……ねえ、キョウくん…………」

「なぁに……」

「もしかしてだけどさぁ……あのアプリ、一度解決してもなにかあったらお呼び出しの仕様なんじゃない……?」

「なんてことだ……そういうのってどっちかというとホラーの領分だよ……」


 脱出したと思ったのに、元の呪われた屋敷に戻される的な。

 再び勝手に終末世界サルベージャーが起動したことを考えたら、たぶんその推測は間違っていないし。

 しかし暑い。日差しが強い超えてもう痛い。

 これ本気でまずい。またも放課後にいきなり飛ばされたから、水もなにも持ってない。

 マジメに干からびるかも知んない。

 しかも、確実にこの砂漠は安全じゃない。


「ここさぁ、ロっちゃんやグラさんの言ってた砂漠……だよね? そこら辺にめっちゃおっきいゴーレムの腕が転がってんだけど」

「熱砂の海、だね……。でも、ゴーレムの腕にしては、なんか、おかしいというか」


 金属製の腕や足の残骸が時々砂に半分くらい埋もれた状態で放置されている。

 でも、巨大なナイフとかライフルみたいな形をしたものもあった。

 だいたい、腕や足がどことなくスタイリッシュ。もしこれがゴーレムなら大分細身だし、何となくデザインも見たことがあるような……?


「さすがに、このサイズのゴーレムにシャイニング・ウィザードは……」

「むりむりむり」

「だよねぇ……見つかった時点でアタシら終わりじゃん……」

「その前に干からびて終わりそう。僕が先に死んだら、血で喉を潤してね……」

「もーやだー、ちゃんと肌ケアしとくんだったー!」


 いや、問題はお肌の乾燥ではなくて。

 というか話がかみ合ってない。お互いにけっこうギリギリなのだ。

 どこに行けばいいのかは分からないけど立ち止まっていられなくて歩く。

 汗さえもすぐに乾燥する熱砂の海。しかし急に空が陰った。

 僕たちは驚いて空を見上げる。その先には。


「あれ……キョウイチに、リサ? なにしてるの、こんなところで?」


 豊穣の聖天使グラーヴィアさんが、背中の翼をはためかせて、不思議そうにこてんと小首を傾げていた。


「グラーヴィアさん好きー! よっ! スク水焼けの美しき聖天使!」

「グラさん最高ー! 愛してるぜべいべー!」

「えっ、なにが!?」


 九死に一生を得るとはまさにこのこと。 

 でも状況の分かっていなグラーヴィアさんは、僕たちの賞賛の声を受けてなんかビクビクゥッ! ってしてました。

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