第2話 女神様に力を貰う

「どこだここは?」

俺は瞼をあけると白い部屋におり、椅子に座っていた。

さっきまでは自分の家の部屋で寝ていたはずだったのに…

「目が覚めたか?」

下に向けていた視線を一気に前にやった。

するとそこには銀髪色の髪をした絶世の美女がいた。

「我は女神のアリーナ。よろしゅうな」

アリーナ?野球球場の横○アリーナのパクリか?

「誰がパクリじゃ。」

心読めるんかい。

「というかここは?」と俺が問う。

「ここは天国につながる部屋じゃ」

「え、俺死んだんですか?」

「いや、死んでおらん。精神を無理矢理ぐわっとやったんじゃ」

ぐわって…。

「でも、俺、体ありますよ。」

俺は右手や左手をグーパーグーパーした。

「そこもぐわっとじゃ」

説明雑っ!さてはこの人脳がないな?

「脳はあるわ!説明が面倒くさいから雑にやったんじゃ!」

雑っていう自覚あったんだ。

「本っっ当に生意気じゃな。小僧。せっかく我が助けようと思っていたのに。」

助け?なんの?俺EDじゃないけど。

するとアリーナおばさんはため息をつき

「EDの話ではない!というかおばさん言うな!いいか小僧。お主はすぐに付き合った女性と別れておるじゃろ?それが不便じゃと思って頼られたら力になろうと思っとたんじゃ」

頼る?あっ!そういえば寝る時にお願いしたかも!

というか

「女神様!やっぱりこれは俺の性格とかそういうの問題じゃないってことですか?なんらかの別の理由があると?」

「そうじゃよ」

やっぱり。俺もおかしいと思ったんだよ。いくら頑張ってもすぐ別れるからなんか呪いにでもかかってるのかなって思ってたから。

「呪いではないぞ。いや、ある意味呪いか?まぁ良い。とりあえずお主のために我が力を与えよう。」

呪いに似たようなものってことか?というか力?まさか超能力?五〇悟になれる可能性が俺にもあると!

テンション上がってきたぞ!と俺が思っていると

「馬鹿め。そういうのではない。」

ないんかい。

「もう面倒じゃけさっさと力与えるわ。ほいっ。」

雰囲気の欠片もねぇな。

というか今ので俺に力が?なんにも変わった感じしないけど。

「起きたら、分かるぞ。その力を上手く使い上手く成長させるのじゃ。そして彼女と別れず結婚し脱童〇!頑張るんじゃぞ!ほんじゃなー!」

えっ!ちょっ、というかなんで俺が童○って知ってるんだよ!展開がはやすぎてついていけねーよ!


どん!

「うぉっ」

俺はベッドから転げ落ちた。

今のは一体?夢…なのか?

俺が思案していると

「連ーー!朝よ!ご飯よー!」

と母の声が聞こえ、おれは部屋を出て朝飯を食べにリビングにむかった。

おれは数秒後に気づいた。

さっきのは夢では無かったのだと。



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