過去 8話(修正)

その日の夜、ミラーは自分の寝室で横になっていた。

その隣にバレイがミラーが寝ているベットに腰かけてミラーを寝かしつける。


ミラー「ねえバレイ、なんで私だけ専属の護衛がいるの?」


バレイ「私と一緒にいるのが嫌ですか?」


ミラー「そいうわけじゃないよ」


バレイ「多分、ミラー様が一番おてんばだからだと思います」


ミラー「えー」


しかしバレイは知っていた、その訳を。ナルハ王妃によればミラーは「選ばれし特別な魔力」があるらしくその魔力が暴走しないように見ていてくれと頼まれているのだ。


ミラー「バレイ、前倒した悪い鬼の話してよ」


バレイ「今日はもう遅い時間なので、明日にしましょう」


ミラー「・・・・ねえ、私って剣の才能ある?」


バレイ「え?」


ミラー「今日、剣の稽古してすごく楽しかった」


バレイは、夢を語る幼き姫と過ごした記憶がよぎる。10年も前の記憶だ。バレイは7歳、ミラーは4歳だった。

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