王子とお見合い 10話
二日後。まめは消え、すっかりきれいな手のひらに戻っていた。
ミラー(なんと私は今、ある王子とお見合いをしようとしています、まぁ乗り気じゃないんです、なんでかと言うと、そのお相手が変わった殿方でして)
ミラーは城の広々とした玄関で高級なドレスを着て護衛のバレイとメイド数人、そして母親と共に王子を待っていた。
すると、王子が城の大きな扉を開く。
その王子は自身の専属執事と共にその姿を表した。
メイド達と母はその王子の美しさにうっとりする。
王様は執事と共に軽く一礼する。
ミラー(あぁ、まじでこいつなのかよ…)
時を遡る事数時間前。
ナルハ王妃が娘達にお見合いの話を持ってきた。
その日はまた母娘&バレイでお茶会をしていた。
やだ///イケメン♡。誰なの?
と長女はお見合いの写真を見て、ほおを赤らめる。
ナルハ王妃「この方はラタ・シールドという方よ」
なになに?とミラーは台の中央に置かれているそのお見合い写真を上から覗く形で見る。
ミラー「げっ!こいつ!」(葬式の時に遭遇した、糞の上で遊んでた男やん!間違いない!服装もあの時と一緒だし)
三女「なに?知り合いなん?」とコントローラーを操作し、ゲームの画面を見ながら尋ねる。
ミラー「いや、知り合いって言うかさ、そいつ…まぁいいや、説明するのめんどくさい」
長女「なに?もう知り合ったの?」
ミラー「違うわ」
三女「知り合いなら、ミラーがその人とお見合いすれば?私は嫌だよ、結婚とか興味ないし」
次女「私もバレイ様と結婚するから嫌だ♡」
と隣に座っていたバレイの腕にくっつく。
長女「私も悪いけどパスで、もっとランクの高い王子と結婚したいわ、その王子多分、小国の無名でしょ?見た事も聞いた事もないもん」
ナルハ王妃「だけど、有望株よ三年前に剣術の世界大会で二連覇を果たした、それにあの有名なヤソシュバルツ大学主席卒業」
三女「大学詐称なんて王族はみんなやってるからね、そいつも嘘ついてるかも」
ナルハ王妃「こら、何を言うのですか」
次女「へぇ、そんなすごい人がよくこんなパッとしない私ら王家にお見合いの承諾してくれたね」
三女「そうだよね〜パパが一代で築いて歴史もなんもないし」
ナルハ王妃「いい加減怒るわよ…」と青筋を立てる。
四女ミラー「まぁまぁ、落ち着いてよ、あ、やっぱりママの作ったケーキ世界一美味し、ほんとママ天才、美人だしね〜」
下手なお世辞を並べながらケーキを上品に食べた。
長女「じゃあみんな乗り気じゃないって事で今回はお断りでいいと思うわ」
ナルハ王妃「だめよ!今更ドタキャンなんて相手方に失礼でしょ!こちら側が申し込んだんだから」
次女「そもそもママがお見合い話持ってきたんじゃない、私たちの意見も聞かずに」
三女「でも確かに、ドタキャンってのは可哀想だね」
次女「そういえば、パパは?パパにその王子様とお見合いさせれば?」
ナルハ王妃「なんでそうなるのよ、意味わからんわ…あの人はまだ海外出張中よ」
ミラー「サナ姉って、突然意味わからんボケかますのなんなの…?」
長女「じゃあ、こうしましょう、じゃんけんよ」
三女「じゃんけん?」とゲーム画面から目を離し、長女の方を怪訝な顔で見た。
長女「そうよ、いつも私たちはじゃんけんで決着つけてきたでしょ?ドレスの奪い合いとか色々、面倒の押し付け合いもね」
次女「え〜いやよ」
長女「じゃんけんは運が勝敗を分ける、ほらいつもママが言ってるじゃない神様は私たちを見守って下さってるってさ、日頃の行いがよければ勝つわ」
ミラー「いつも教会で祈る時間かったり〜って嘆いてたのにこの時だけそう言うのかよ」
長女「なによ、文句あるの?実際じゃんけんは平等でしょうが」
三女「あぁ、もう分かった分かった、喧嘩すると長引くから、ちゃっちゃとやろ、勝てばいいんでしょ」
姉妹四人は構える。
じゃんけんぽいっ!
という事で私が負け、今この王子とお見合いする訳です。
ナルハ王妃「今日は特別に外出を許可します、バレイ、しっかりと守るのよ、魔物に気をつけて」
バレイ「お任せください」
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