第85話 銃声
「ヒッ。」
「腰抜かすな。低能が。」
腰を抜かして倒れ込む犯人。人質はすぐに逃げた。
「撃てる覚悟があるからなんだ?撃てる覚悟があるからなんだ?なんなんだ?お前死にたいんだよな?」
「は、は、」
「聞こえねーな!」
「はい!死にたい……です。」
「じゃあ人質とか取らずにただ暴発すればいいだろ?そしたら人を殺したってなって死刑にでもなるだろ?それが出来なかった。それが出来ない。だったらやっぱり低能じゃねーか。いいか。よく聞け?お前は舐めてる。死にたいならもっとマシな方法考えろ。悪行するならもっとマシな方法考えろ。じゃないと犯罪者には悪行はできね。」
「お、お、お前は………何なんだよ?一体」
「オレ?オレは普通じゃない高校生。死神に取り憑かれた高校生。」
「は?」
「言ってもわからんだろ?てか銃落としたままじゃねーか。」
ここで初めて銃を握る。意外と重いんだな。見た目によらず。
「……………なぁ。」
「は、はい…………」
「お前じゃない。」
「はい…………」
「モモ。モモ。モモ。」
「何?どうしたの?」
「お前前に言ってたよな?犯罪者を殺してもポイントは加算されないって。」
「うん。犯罪者だからね。悪に悪は意味なし。」
「なら、犯罪者を止めた人間をぶち殺した場合どうなるんだ?」
スチャっと銃を犯人だったヤツに向ける。
「ちょっと待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!撃つな!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!」
バキュン。
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