第86話 使える女

バキュン。

一発の銃弾は犯人だったデブの足に当たった。


「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!」


「ポイントは?」


「加算されてないね。やっぱり1回悪に染まると点数にならないんだよ。」


「そっか。分かった。オッサン。ありがとな。色々理解出来た。」


銃をポイっと捨てようとした時、貸して、と一言告げて彼女は、

バキュン

っと引き金を容赦なく引いた。


「痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたく」


「死なねーよ。足に撃っただけだ。動けないだけだ。感謝しろ。私のカオルの顔に傷をつけた罰がそれだけなんだから。感謝しろ。もしホントにしてもいいならぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すから。」


銃の弾を全弾撃ち終わったのか空になった銃をその場に捨てる。

そして。


「顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?顔大丈夫?私耐えたよ。偉いでしょ?殺さなかったよ?カオルのためにも妹ちゃんのためにも。」


「あぁ、ホントにお前は使える女だ。」

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