第75話 ずーっと私と一緒に
自殺をするのは無理らしい。というかハナが許さないから無理。
「とりあえず寝るか。」
「布団あるけど1個でいい?」
「いいよ。寒くないなら。」
2人で1つの布団に入る。電気毛布なので暖かさはある。
「えへへ………」
「何だ?」
「夢みたいだな。って。」
「夢?」
「カオルがいる。触れられる位置に。ずっと一緒にカオルがいる。こんなの夢みたい。夢なら覚めないでほしい。だから寝たくない。」
「夢じゃないよ。」
「証明してよ?」
「証明?」
「夢じゃない証明。」
「キスでいいか。」
唇を重ねてキスをする。彼女は舌も入れてくる。寝るのに。
「夢じゃないだろ?」
「ヤろ」
「ほら、寝れないだろ。変なスイッチ入って。」
「ヤリたくなる。ヤリたくなる。」
「とりあえずまた明日してやるから寝ろ」
「は~い!」
律儀に寝た、と思いきや。
「ね、カオル」
「なんだよ?」
「カオルはさ正直私のことをモノとして見てるでしょ?」
「……………」
「カオルは私を妹ちゃんを生き返すための道具として見てるでしょ?」
「まぁ、正直な。」
「正直者のカオルも好き!でしょうね。私はモンスターだもんね。色々と。たがも外れてるし正常な人間じゃない。それは分かってる。けど妹ちゃんのために協力してる、でしょ?」
「クソ人間ですまんな。」
「クソ人間なのはお互い様だよ。私も赤ちゃん1人作って2人目は殺すって誓ってるってクソ人間じゃん。しかも赤ちゃん作ればカオルとの大切なモノが作り出せると思ってるから。クソ人間なのはお互い様。」
「そうか。」
「カオルは私が好きかどうかも分からないでしょ?てか恋愛感情が潰れてるでしょ?あるのはただただ妹ちゃんの生き返りのことだけ。そうでしょ?」
「すまん」
「何で謝るの?潰れてるから私がそこに入り込んで今があるんじゃん。だから今一緒にいるんでしょ?潰れてくれて最高だよ。」
「そうか?」
「うん。好きになれとは言わない。けど私なしでは生きられない身体にしてあげるから、ずーっと私と一緒にいてね?ずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒にずーっと私と一緒に、死ぬまでいてね?」
「いれたらな。」
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