第70話 ここからが人生
雪のふるなか腰もふり何時間経ったか分からない。だが体に限界がきたみたいなので家へと帰る。ジャージはベチョベチョ。着替えてからご飯にする。時間はもう24時を超えていた。
「夜にカツ丼ってキツくない?大丈夫?」
「お前こそナポリタンはキツイだろ。」
「運動したし大丈夫。」
「その運動俺もしてるから。なら大丈夫だわ。」
共に激しく動いただろ。
「甘いもの買って良かった。どっちがいい?シュークリームとエクレア。」
「お前から選べよ。」
「え~、じゃあシュークリーム。」
「ん。」
エクレアをもらう。
「ねーさ。」
「何だ?悪行ポイントたまった?」
言われて見てみると僅かにたまっていた。
「たまってるな。」
「一応犯罪ですからね!」
「モモ、久しぶりだな。」
「入るタイミング失ったからね!悲しかった~、寂しかった~」
「死神さん何て?」
「喋れなくて寂しかっただって。」
「そうなんだ。ごめんなさいね?私ばっかり彼を独占して。」
「独占とかしたくないしカオルには恋愛感情とかないけどモルモットとして見てたいから。」
「モルモット扱いはやめろ。」
「けど外でセックス。充分な犯罪だよ。犯罪者だよ。警察いたら連れていかれる。」
「何て?」
「警察いたら連れていかれるくらいの犯罪をした。お前らは犯罪者だって、よ。」
「アハハ、アハハ、アハハ!面白いね!」
「面白いか?」
「面白いよ!死神に犯罪者って言われるんだよ?こんなこと人生であり得ない!」
「確かにな。」
死神と言えば死を扱う神。悪の上みたいなモノ。それに犯罪者って言われるって確かに変な話だ。
「けどさ。私さカオルと一緒になって気づいたんだ。私の人生ここからだって。学園の変人と呼ばれカオルだけを追いかけてきたこの人生。ここからがリスタート、今までの私はリセットでいい。いなくていい。ここからが私の人生の始まり。スタート。だからさ、カオル。私にもカオルの重荷背負わせてね?カオルにも楽してほしいから。私がカオルと同じように悪行する犯罪者になればいいんだから。私はカオルとカオルの赤ちゃんがいればそれでいいんだよ?」
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