第69話 俺はやる。

偽善者は消えた。少し涙を流しながら走っていった。


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」


「大丈夫?カオル?」


「大丈夫………って言ったら嘘になるな。」


「一旦休憩しよ。」


公園のベンチに座る。尻が寒いが今はそれより気分が悪い。


「偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者偽善者か。確かに偽善者だよね。」


ハナが話す。


「カオルが発狂するのも分かるよ?だってあの人は何にも知らない。カオルが妹のために必死になって悪行してることを知らない。なのに、あんな言葉を吐く。そりゃ気分が悪いよね。分かるよ。偽善者だよ。悪行をすることでカオルは正義を貫いてるのにその正義をバカにした言い方だもんね?そりゃ酷いよ。最低だよ。最悪だよ。けど私は違うよ?私は………」


言葉を遮り唇を合わせる。


「っぱ………カオル………」


「お前は俺の味方か?」


「何回でも言ってあげる。死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方死んでも味方」


「ハナ………」


「何?」


「しよ。」


「いいよ。」


そのまま寒い雪の降るなかまた腰をふる、交尾する2人。もう逃げれない。もうどうすることも出来ない。もうコイツと心中する覚悟で、俺はやる。俺はやる。俺はやる。俺はやるんだ。

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