第48話 死神

「私がこんなこと、学園の性処理女と呼ばれるまでになったのは私自信がエロいから。性が止められないから、なんだよ。」


「だろうな。ビッチになる理由なんてそれくらいしかないだろ?」


「けど……………正直言うよ。今私正直性欲よりも怖さが勝ってる。」


「てことは?しないってことか?」


「……………うん。無理。」


「アハハ!アハハ!アハハ!」


「…………何?」


狂ったように笑うカオル。その姿にひくハナ。


「アハハ!アハハ!アハハ!アハハ!アハハ!学園1のビッチに、誰でもヤッてくれる女にヤレないって言われるってギャグだろ!笑える。アハハ!アハハ!アハハ!」


「あの…………さ。」


「アハハ………なんだよ?」


「アンタの名前は?」


「カオルだよ。カオル。」


「同級生でも…………目立ってる?キミ?」


「いや、全然。空気だぞ?」


「いや…………目立ってるでしょ?だって………」


「だって何だよ?」


「キミ何か何処か壊れてる。壊れておかしくなってる。ネジが外れ………キャっ!」


おずおずとするハナを押し倒しベッドに押し込む。


「な、何?」


「1つ忠告があるんだけどな?俺がさっき言った言葉、誰にも言うなよ?」


そう言いながらハナの胸を揉む。


「じゃないと無理矢理ヤる。無理矢理レイプするから。」


「やめて…………」


「何だよ?性処理の癖に興奮しないのか?うちの彼女は興奮したぞ?」


揉みながら話す。柔らかいけど反応はしない。そういうのは捨ててるから。俺にとって行為はただの作業。ただのリンを助けるための作業でしかないんだから。


「やめて………やめて………わかった!わかった!わかったから!言わない!絶対に言わないから!」


「よろしい。」


揉む手をやめて馬乗りをやめる。


「私………初めて思ったよ………初めてヤラれたくない、助けてって………」


「その気持ちがあるならまだ人間だよ。じゃあな。」


「ちょっと、人間だなってアンタは何なのよ?じゃあ?」


「死神、かな。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る