第45話 最低のプレイ
ガラガラ。
と汚い扉を開けるとセンコーの姿はなかった。いないのは好都合だがやっぱりやる気とか生気とか無いんだな、と再確認できた。
というか人の気配はしない。
今日はハズレか?アイツはいないのか?そう思った時だった。
「やっほ。もしかして私に用?」
意外と高い声はカオルの耳に届いた。
ひょこっと顔を出す彼女はメガネをかけ少し地味な感じだがメガネでは隠しきれない美のオーラが見えた。しかも情報通り胸もデカイ。
「お前がハナか?」
「なに?いきなり呼び捨て?オレオレ系?」
「オレオレ系とかじゃない。お前と俺は同級生だ。」
「あ、そうなんだー。でも知らないからさ。私保健室登校かましてるから全く知らないんだよねー。てか友達もいない的な?」
「カオルだ。よろしく。友達にもなるか?」
「カオルね。まぁ、私人間の顔覚えるの苦手てか嫌いだから忘れると思うけど。友達に?う~ん。考えとくけど多分忘れちゃうから無理だと思うな~。」
「あ、そうか。なら無理にしなくていい。」
「お気遣いありがたいねー。でも君も私のところに来たってことはヤりたいってこと?」
「まぁ。そうなるな。」
「君は童貞?」
「ではないな。」
「なんだ。つまんない。」
「ヤッてくれないのか?」
「ヤるけどつまんないなーって。童貞を無理矢理に奪うのが楽しいし生き甲斐なのに。」
「生き甲斐は人それぞれだから別にいいと思うし、ヤッてくれるなら別にいい。」
「あら、そう。じゃあどんなプレイをお好み?」
「プレイ?」
「私どんな性癖でもひかないよ?どんな性癖でも受け止めて快楽にしてあげる。さぁ、どんな性癖?」
「ひかないんだな?」
「ひかないよ。絶対に。」
ふぅ………っと息を吐いてから言葉を出す。
「ゴム無しで中だしさせろ。何回もお前か俺が限界をむかえるまで。」
「へ?」
「で、出来た赤ん坊を俺に殺させろ。それが俺の望むプレイだ。」
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