第43話 箔

行為を終えたカオルはパンツだけ履きベランダから外を眺める。こういう時、クズはタバコをふかすらしいがタバコは無理かもしれない。匂いが嫌いだ。


何もない夜空を眺めていると


「終わったね?」


死神が笑って出てくる。


「まさか生で最初から行くとは流石クズだね。」


「計画が上手くいくだろ?」


「見てたけど案外上手いじゃん。」


「見てたのか?趣味悪いな。」


「にしし。てかあの女のニンゲン、本心で子供が欲しいって思ってるね。」


「何で分かるんだよ?」


「女の勘」


「死神がそんなこと言うな。」


にしし。と笑う。


「だけど出来た時ホントにおろしてくれるか謎だね。」


「やっぱり第2の手、打つべきか。」


スマホを動かし死神に見せる。


「ナニコレ?」


「うちの高校の裏チャット。センコウにもバレてないうちの下劣なサイトだよ。一番ヤリチンは誰?犯したい1位は誰?とか色々項目があるだろ。その中に、ほら。」


ある文章を見せる。


ミツルギ ハナは誰でもヤッてくれる女。

股軽女

性処理女

胸もデカイしマジでヤれたw



「ミツルギ ハナってニンゲン?」


「ミツルギ ハナは2年同級生で大概は保健室登校してる。」


「じゃあ明日は?」


「ソイツに会いにいく。で事を伝える。相手もクズなら話も早いだろ。」


「え、何て言うの?」


「生で中だしさせてください。赤ちゃん出来るまでさせてください。で、出来たらその赤ん坊を俺に殺させてくださいってな。」


「皆まで言えば動きづらくならない?」


「相手はヤリマンのビッチだ。そんなこと言われてもひかないだろ。後、ひいたとしてもヤツの言葉を信じるヤツはいないだろ。そんなヤリマンの言葉誰が信じるんだよ?」


「えへへ。流石、ゲスいね~」


「遂にゲスまでついたか。俺にも箔がついたんじゃねーか?」


クズ男の箔が。

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